全編を通してバックにブラームスが流れているような。 やさしいお話です。

小さな町の、全然売れないピアノ店。
そこで働く男は、自らの音楽の才能に絶望しているが、ふとしたことで出会った子供と、ふたたび夢を見はじめる。

夢を持つことと絶望。
音楽に溺れることの切なさに加えて、小さな希望を育てていく喜びを感じさせてくれる小品です。
全編を通して、バックにブラームスが流れているような。
やさしいお話です。

BL風味も「ほのか」にあり。
書き手のゆるやかな世界観に最後まで流されましょう。

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