概要
ゲーセンという逃げ場所で僕らは確かに戦っていた。
僕は吃音持ちだ。うまく言葉にすることができない。
姉とキスをかわした夜、僕は町でたったひとつのゲーセンに逃げてきた。
そこで野球のユニフォームを着た坊主の美少女ミナヅキ、
何をやらせても不器用な韓国人の少年コサカイ、
赤髪でピアスだらけのいびつな少女チーマと出会う。
ゲーセンで彼や彼女とギャンブルを重ねるうち、
僕は少しずつ人生の必勝法を分かっていく。
それは大嫌いな姉がずっと示してくれていたものだった。
姉とキスをかわした夜、僕は町でたったひとつのゲーセンに逃げてきた。
そこで野球のユニフォームを着た坊主の美少女ミナヅキ、
何をやらせても不器用な韓国人の少年コサカイ、
赤髪でピアスだらけのいびつな少女チーマと出会う。
ゲーセンで彼や彼女とギャンブルを重ねるうち、
僕は少しずつ人生の必勝法を分かっていく。
それは大嫌いな姉がずっと示してくれていたものだった。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!希望の呪文、ダダヂヂ
主人公の少年は不登校になり、同時に、言葉をうまく発することができなくなってしまいます。
多忙で放任主義の両親は不在がちで、高級マンションの一室で浪人生の姉と過ごす閉塞的な日々。
いつしかだれかに名前を呼ばれることもなく、姉はともすれば憎しみのような口調で、彼を「ドモリ」と呼びます。
"8月31日の夜"、「学校なんて行かなくてもいい」という言葉が溢れたムーブメントへの、ともすればアンチテーゼのようなかたちでこの物語は始まります。
私自身が子どものころ、学校へ行きたくなかった日のこと、それでも学校へ行った日、学校へ来なくなってしまった子のこと。そして9月1日、潮が引くように8月31日の夜は去り…続きを読む - ★★★ Excellent!!!巨大なゲームセンターと、少年の座標。
主人公は不登校の少年。
彼は学校に行かなくなってから吃音の症状が出て上手く喋れません。
彼の抱えている問題は不登校と吃音以外にもあります。
それは姉の存在です。
物語では不登校になったこと、吃音のこと、そして姉のことが克明に語られます。
彼の抱える問題は、彼の世界の見え方に直結しています。
それゆえに物語の中で出会うものや起こる出来事が彼にとってどのような意味があるのかを示す、ある種の基準となっているのです。
そうやって座標を明確にしながら進んでいくところもこの物語の大きな魅力です。
物語の途中で主人公は巨大なゲームセンターを訪れます。
まるで異世界めいた建物の中にいても、基準となる現…続きを読む