企画用レビュー「負けられない戦いがそこにはある」


ジャンケンによる「給食の余ったプリン」争奪戦。
非常に微笑ましく学校ではいかにもありそうな光景だが。
「百パーセント優勝する」という条件が加えられただけで、ここまで戦略性が高まるものか。ジャンケンなんだから当然、勝負は時の運であるはず。
そう思いますか? それは浅はかな考えというもの。
真の勝者は決して運になど頼ったりはしないのだ。
まぁ、だいたいは戦略。だいたいは。

しかし、素晴らしいのはオチである。もし違うオチであれば私は「微笑ましい話ですね、それじゃ私はこれで」と素通りしていただろう。
それを絶対に許さない有無を言わせぬ結末。基本的に「どんでん返し」の話があまり好きでない私でも、これは上手いと賞賛せずにはいられなかった。

ジャンケンの話と軽んじたりせず、最後まで読むことをおススメします。