にゃんこが主人公だにゃん! 多分ね(笑)

とはいえ、この世の平穏を影で守る一族の話。
にゃんこも、術を使えるのだ。すごいにゃんこなのだ。

登場人物は、それぞれ心に傷を持っている。
それが、素直じゃなかったり、魔がさしたり、そそのかされたり、現実から逃亡させたりする。とても人間らしい。
悪役ですら、人間ってそういうとこあるよなと思わせる。

中心となるキャラクターは思春期の男女。
跳ねっ返りの女の子が、にゃんこと共にホウキに乗って登校するのだ。

ドタバタとシリアスの塩梅が絶妙。
なにより、にゃんこが語り手なのがいい。
種族が違うことでナレーターとしての客観性がブレない。上手いなあと思った。

キャラが立ってるので、キャラ絵が浮かぶ小説です。おすすめ!