自分だけ知ってればいい

⑪貴方は真生で『自分だけ知ってればいい』をお題にして140文字SSを書いてください。



その言葉に、髪を撫でていた手が止まった。

「キヨ、せんぱ……?」

 寝言だったのか、咲斗の意識は深く沈んだままのようだ。

「……名前を口走るなんて初めてですね」

 捨てた男から今も夢に見るほど想われているなどと、そいつは知りもしないだろう。教えてやるものか。

 私だけが知っていれば。



─────


2020.8.4投稿


キヨが嫉妬した相手が、知らずキヨに嫉妬する。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

オリキャラ140字SS《まお×さく》 藤咲 沙久 @saku_fujisaki

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ