雨女の見た青空

作者 RAY

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★★★ Excellent!!!

現在の二人の大切な日。
秋晴れの美しさが際立つ日に、主人公が思い出したのは若かりし二人のこれまた大切な日だった。

まったく接点のない日のようだけれど、主人公が言うには、5分後に雨が降るから思い出したということだ。
どう言うことだろうと読み進める。
二人の恋の始まっただろう日。印象的なこの日も雨が降ったのだ。

主人公は大切な時に雨を降らせる雨女だから。

だか、今後きっとそんなことはなくなるだろう。
なぜなら……。

ぜひお読みください。

★★★ Excellent!!!

天からの恵みである雨は、自然や人に潤いを与えるが、時として人を苦しめることもある。雨女と呼ばれる所以はそこにあるのかもしれません。雨女と感じて涙を流し耐え忍んでいれば、涙を拭ってくれる人が必ず現れるもの。その出会いは何気ないきっかけから始まります。それは雨女の運命を変える転換の出来事だとも言えます。拝読していて、心が和んで雨雲が晴れる様が浮かんでいました。
それは物語が素敵な情景と言葉遊びの数々で彩られており、読み手に感動を与え、優しい温もりに包まれるからでしょう。
おススメする本作品、きっと読了するまではギミックの数々で読み手の目を奪い続けるでしょう。
そして雨とは必ずしも、水滴とは限りません。この意味を確かめる為に、是非一読ください。読了した時、きっと読み手の心は透き通る秋晴れを描いているはずです。

★★★ Excellent!!!

自動ドアを出ると青空が広がっていて
青空が思い出を呼び寄せる。
そんな男女のお話。
女性の方は雨女。
思い出のなかでも大雨を降らせ、雷を落としていた。
そして告げる。
今日も大雨が降るからだよ。五分後にね。

うっまーいと叫びましたよ。心の中でね。
オチがキマっています。

★★★ Excellent!!!

雨は嫌なものです。屋外で働く職種の方や、雨具もなしでゲリラ豪雨に振られた人なら誰しもご存じでしょう。自らが雨女であり、みなを不幸にした責任が自身にあると思い込んでいる人なら、なお憂鬱になるでしょうね。

しかしポルトガルにはこんな諺があるそうです。
「虹を愛するなら、雨も好きになれ」
雨に立ち向かった者だけが、晴れ間に差す虹を拝む権利を勝ち取るのです。
これは雨女という宿命に挑まんとする少女のラブストーリーなのです。

思わず深呼吸をしたくなる青空の風景描写もさることながら、オチがとても素敵で溜息が出るほどお洒落でした。イケメンたるものこういう切り返しが出来なきゃ一流とは言えんのです!
カッコいい生き方とは何かを教えてくれる名作。
恋愛ものが好きであれば、是非!