複雑であり、その一方で単純なのかも?

不可解な犯行をした男のお話し。その行動こそは過激だったけど、ただ幸せを願っているだけのとてつもなく「不器用な男」なのだと、私は感じました。

いわゆる「テロリスト」とかいわれる思想家、宗教家とかも、その振る舞いこそは過激ですが、結局のところこの男のように根本では幸せを願うような不器用な人間なのでは────、とか、妄想を飛躍させてしまったではないですか!

文章表現も斬新な試みで、このサスペンス感にとてもマッチして出だしからワクワクしながら読んでしまいます。とてもお達者で悔しい限りです。

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幸せな世界へ