終章 夢幻
今川館は再び平穏を取り戻した。
館の新たな主となった
しかし、
今川家の家督を継いだ
*
そして時は経ち、永禄三年(一五六〇年)五月。
海道一の弓取りとなった
駿河を発ち、遠江を通り、三河を制し、そして尾張に至った
「だ、黙れえっ! お前だって死ぬのが怖かろう! ちがうか!」
「怖くはない。この
――そのあたりで、
そんなこともあったな、と
そういえばあの時も、今と同じ五月であった。
あの時から、自分の覚悟は変わらない。
これからも。
雨が降って来た。
近侍に、ここはどこか、と問うた。
「――
花倉の乱 ~今川義元はいかにして、四男であり、出家させられた身から、海道一の弓取りに至ったか~ 四谷軒 @gyro
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