花倉の乱 ~今川義元はいかにして、四男であり、出家させられた身から、海道一の弓取りに至ったか~

作者 四谷軒

114

40人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!

 本作ではタイトル通り、四男であった彼がいかにして当主の座にまで上り詰めたのかが短い話数の中にも丁寧に描かれています。
どうしても「公家化した軟弱な大名」という残念な人物像が彼には付き物ですが、本作ではいかに知恵があり、野望があったかが理解できます。

 最後はやはりあの因縁の地、桶狭間に彼が入ったところで物語は終わりますが、その幕引きもとてももの侘しく、泡沫のようで。すごく印象的でした。

 読み物としても、歴史の勉強材料としても参考になります。ぜひご一読を。

★★★ Excellent!!!

戦国武将といえば、最も有名なのが織田信長ではないだろうか?天下獲りに王手をかけた男。
しかし、その信長よりも先に天下を手中に収めようとしていた男がいた。天下に最も近かった男。無類の戦上手。

ところで。歴史に『もしも』は、ない。
しかし、それでも『もしも』と問うならば。・・その事件が起こらずば。
織豊政権は興らず、徳川時代など到来するはずもなかった。

その男を破った信長は光秀に討たれ、光秀を破った秀吉が天下人となった。やがて秀吉の後を襲った家康が世を制した。
・・その男から続く一本の道を辿るようにして。
天下は、成った。

その男。
今川義元。
戦国の世を先駈けた巨星。
これは、その物語である。

オススメですっ!

★★★ Excellent!!!

今川義元という人物を再発見した気分で読み終わることができます。

私たちは歴史のイメージから、つい公家臭のする義元という人物を想像しがちですが、実際は武芸に秀でた優秀な人物であったことがこの小説を読むことで深く理解できます。

この男が、なぜ織田信長に、信長という男の再発見にもつながりました。素晴らしい物語を読ませていただき、ありがとうと申し上げたいです。