あの日、二人で流した笹舟が流れ着いた場所

『子どもになる夢 × 好きだったあの人と再会する夢』
ある日、大学生の佐々川波流は夢を見た。
それは叶うことのなかった初恋の記憶の残り香。夢に見たことで当時を思い出し、初恋の甘さと苦さを久しぶりに味わう。
そして、大学に向かう道すがら、川を流れる笹舟を目にして――。

夢と初恋をめぐる、透き通るほどに純粋で切ない二人の物語。
もう一つの隠されたストーリーに気付いたとき物語は広がり、見える世界はさらに色づいていく――。



企画用に書いた短編です。
『夢』をテーマにいくつかお題を提示されたなかから、『子どもになる夢』と『好きだったあの人と再会する夢』の二つを使って書いたものです。