現実のすぐ傍にあるかのような怪奇。

山を題材にしたホラー作品。
少しずつ恐怖が積み重ねられていくタイプのホラーであることが特徴です。
突然に怖い存在が現れて「ギャー!」ってなる感じではないんですね。
恐ろしいところに主人公が徐々に沈み込んでいってしまう、その様を見せられるのです。

山とその恐怖の存在についての設定は、超常的でありながらもどこか現実味を帯びています。
「そういう世界の見方もあるだろう」と思えるところから、やがては恐ろしいものがその姿を現す……。
そんな現実のすぐ傍にあるかのようなホラーなのです。