恋の行方と、理想の青春と。

植物の匂いを嗅ぐのが好きな男子高校生、夕人。
彼の傍には二人の女子がいます。
ここまで見れば、「はたして二人のどちらを彼は選ぶのか?」という三角関係の物語にも見えます。
もちろん夕人が特定の誰かと恋愛関係になるのかどうかは非常に気になるところです。
ですがこの物語にはもう一つ注目されるものがあります。

夕人の理想とする青春が実現されるのかどうか。
この点も気になる物語なんですね。

彼の学校生活は、彼の理想どおりではありません。
可愛い女の子二人と一緒にいようとも、理想とは異なる現実への悩みは消えるものではありません。
その悩みは夕人にとって大きく、そのために物語としてもその悩みがクローズアップされています。

はたしてなにかの拍子に彼の学校生活が理想に近づく方向へと転じていくのか?
現状に不満を持っている彼の心は満たされるのか?
そういったところにも注目の物語なのです。