雪月花
木々暦
根ノ國道中膝栗毛より一部抜粋
風が吹く度に鈴でも
どこまでも続く
その
「やぁ」
男はそう
この男というのがまた
あなたはだあれ?
すゞ子はそう
「おれかい? おれはにつかり
男はそう答えて、につかりと
この道は、どこに続いているのかしら? それともずつと続いているのかしら?
すゞ子は
につかり狐はすぅ、と目を細めた。するとやつぱり狐のお面も目を細めるので、につかり狐はやはり狐であるらしかつた。
「この道は、
そう云つて、につかりにつかり哂うのだ。
そのうち、につかりにつかり哂う狐の面より他のところが段々青く薄れてゐつて、
道を進んで行くと、につかり狐の云う通り、茶室に着いた。
まるでいきなり目の前に現れたかのやうだつた。
だって、道は点になるまで続いていたんだもの。
すゞ子はお
しかし何分、一人二役だの三役だのをしてゐるので、そこに居る全員が立つたり座つたりして、
茶室に入る時、人斬りのカブト職人がすゞ子に気付き、ぎろりと
雪月花 木々暦 @kigireki818
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