第6話 月光浴

記憶が、

深い深い海の底で

呼吸しながら

眠っている。



想いが波打ち、

私の心を揺らすの。



ねぇ、月明かりよ


砂漠のような

見えない夜を

照らしてよ。



遊び足りない魚たちが

波間を跳ねてるうちに。



月の女神の横顔は、


今日も、こんなに

優しいから……

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