第13話 万華鏡

赤・緑・青・黄色


色の羅列が

不規則に回転して


目の奥で

チカチカと乱反射する


過去と、今と

未来の色を


混ぜ合わせて

作った世界


だから、

ここに時間はない


軸はない


すべり落ちる

切り取られた風景


ぐるぐると

色とりどりの

かけらを回す


悲しみと喜びを

波打ちながら





 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る