祝福のために用意された「運命」断ち切ることはできるのだろうか?

  • ★★★ Excellent!!!

自分が何者かも知らず、孤独に生きてきた主人公ディル。そんな中で助けられた青年との出会いと別離から始まる物語。
「必ず迎えに行ってやるから——」
この言葉を支えに青年と別れてからも何とか生き続けてきたが、とうとう諦めたときに救われたもう一人の恩人(おっさん)との更なる出会いから、とある呪いを解くための旅が始まる。

しっかりとした世界観がありつつも、複雑になりすぎないようわかりやすく描かれています。文体はweb小説っぽさはなく、特に縦読みが好きな方は非常に読みやすいと思います。
謎を含ませつつの展開もさることながら、特に3人の恋模様がたまりません!誰と結ばれても文句はないイケオジ(青年?)揃いではありますが、それでも推しがフラれて悲しい私のような方のために、もう一つの物語も用意されているのでご安心を。本編を読まれたあとにはそちらもオススメです。
サブキャラまでもが全員魅力的に描かれていて、いつまでも読んでいたくなる物語。本当に大好きな作品です。

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