物語が描くのはどこにでもいるような家族に起こった少し不思議な出来事。語り口が美しく物語は切ない。情景描写が丁寧で映像が目に浮かびます。感動しました。
”この夏が息をしていない“最初は何かの伏線かと思ったが、その後の描写で「ああ、なるほど」と思わせられる。この時代に生きた我々だからこそスッと入ってくる感覚が心地良い。そこからは絵本のようにそ…続きを読む
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(103文字)
自分が将来妻子を残して死ぬ事を理解して居たのに理由を覚えて居なかった後悔を含んだ言葉だったのかと想像したら切なく感じました。
私の個人的な好みに彼女の独白の流れが合いました。とりたてて特別ではないけれど、彼女の観察と考察の響きがとても心地良かったです。
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