第250話 ドラゴン村民登録


「おう、お前さん方、聞いたぞ、ドラゴンを従魔にしたんだって?」

 役場に行くと村長が俺たちの顔を見るなり言ってきた。


「今しがたギルドから緊急速報がファクシミリーで送られて来てな、何事かと思ったら旦那がドラゴンを従魔登録したとなっとったぞ」 と、驚きを隠せないように眉を大きく動かした。


「そ、そうなんです。それでですね――」

「さすがにそういうとこだけは早いな」と、奴が横からのんびりと言う。

「まあ、取り急ぎの伝達だけじゃな。詳細はこれからあらためて送って来るらしいが」

 村長は送信紙らしい紙を持ちながら、いつも通り首をゴキゴキ動かした。


 もうさっきまで俺たちがギーレンにいた事がわかるだろうに、ここにいることを不思議に思っていないようだ。

 今度のこともそうやって大らかに受け取ってもらえるだろうか。


「ドラゴンですって?」

「まあ 運よく子どもでも捕まえたのかしら」

「でもきっとグラウン地龍ドでしょ? どうせなら綺麗なグリーンドラゴンあたりを死ぬ前に一度見てみたいものだわねえ」


(*翼竜の中でも比較的グリーン系ドラゴンは大人しい方である。体もアフリカ像くらいからいる。

 大雑把に言うとグリーン<レッド<ブラックの順に大きくなり、狂暴性も増す。

 もちろん他にホワイトやブルー、イエロー系などもいるが、それはまたいつか)


 相変わらず役所の1階でお茶しながら、聞き耳を立てたかしまし三姉妹が勝手な事をのたまわり始める。

 年取ると耳が遠くなると言うが、なかなかどうして達者というか耳聡みみざとい。もしかすると『音』のスキルを持っているのかもしれない。


「村長、ちょっとご相談したい事があるんですけど……」

「ん、じゃあ上行くか」

 村長が階段の方に軽く頭を振った。


「しかし来てくれて嬉しいよ。儂も直接話を聞きたかったとこじゃて」

 応接室のソファに座るように手で指すと、さもワクワクと嬉しそうに笑みを浮かべる。


「それがその、成り行き上で……」

 ここにそのドラゴンを連れて来るってこと、どっから話そうと考えていたら、奴が横から言った。

「話で聞くより実物を見た方が早いだろ。呼ぶぞ」

「ほ?」

 ストレート過ぎるっ!


「今なんと……? スマンが最近耳が悪くなったのか、なんだかドラゴンをここに呼ぶって意味に聞こえたんじゃが……」

 村長が恐る恐る顔を前のめりにして来た。


「まだ耄碌もうろくしてねえよ、ジジイ。その通りだ」 

 奴が深くソファに腰掛けながら足を組んだ。

「蒼也がここの住民になるって言うから、アイツにもここの奴らの匂いを覚えさせておいた方がいいだろ。

 他所で会っても、手を出さないようにな」


「はっ? なに? スマンが話が――」

「ゆっくり話してる暇はねえんだよ。こっちはそこの黒い森にアイツを待たせてるんだ。

 あんまり時間かかると、ビビったケルベロスが川を渡ってやって来るかもしれねえんだぞ」


「「 ―― !?! 」」 俺まで固まった。

 タクシーじゃあるまいし勝手に待たせといて、まさかのスタンピー集団暴走ドの可能性かよ。もう追加料金どころのヤバさじゃねえ!


 

「……旦那、念のため訊くが、そいつを一切みんなには危害を加えないよう抑え込めとるんじゃな?」

「当たり前だ。でなきゃ従魔とは言えねえだろ」

 ゴクリと村長が唾を呑んだ。

 

 そこにノック音がして、ニコニコ顔のポルクルが入って来た。手にはティーカップとポット、そしてビールジョッキを載せたトレーを持っている。


「ポルクル、急いで村の衆を広場に集めてくれっ!」 

 SSは理解出来ない言動をするというか、頭のネジが何本も吹っ飛んでいると認識しているからだろう。まずは事態を収めることを優先したようだ。


 突然言われて目を丸くしたポルクルだったが、こちらも命令優先ですぐに回れ右した。

「待て、ソレジョッキだけは置いていけ」

 元凶がそこだけは素早く声を掛けた。


        *


 近くの修道院から、定時でもないのに鐘の音が聞こえ始めた。

 それはあの地豚狩りの時に聞いた鳴り方と同じだった。

 村人集合の合図だ。

 

 アイザック村長はもう一度念押しにドラゴンを制御しておいてくれるようヴァリアスに言うと、そのまま階下に降りて行った。

 俺は広場に何事かと集まって来る人々を2階の窓から見ていた。


 中には畑仕事から慌てて戻って来たらしい、くわかごを担いだ農夫もいた。なんか申し訳ない。


「ほう、全員一か所にかたまってくれた方がやりやすいな」

「あんたはいちいち大事おおごとにしないと気が済まないタチなのかよ……」


 先程の考える隙を与えないヤクザ論法にまんまとやられてしまったが、考えてみたら隠蔽でやり過ごせばそんなに急かせないで済んだはずだ。

 それを言うと奴はカラカラと笑った。


「そうだ、もちろん森の魔物たちには気がつかれないようにしてある。オレは別に災いを運びたいわけじゃないからな」

 いや、十分災厄なんだが……。


「たださっきも言った通り、奴を人間に慣らしておく必要がある。

 アイツは意外と人慣れしているところもあるが、何しろあのサイズだろ。近接近での注意を感覚で学ばせないとな」


 確かにジェンマと初対面で会った時、俺は尻尾で薙ぎ払われそうになった。

 つい尾を振ってしまうのは人がふと顔を触ったりするのと同じ感覚らしいし、やはり人との近距離感覚も必要不可欠なのか。


 でもそれを今? しかもよりによってこの村で??

 もう一時的にあいつの鱗を、フエルト化でもしとかないと危ないんじゃないのか。

 俺はまたも頭を抱えたい気分になった。


 するとそこへ下からお呼びがかかった。

「お~い、旦那、兄ちゃん、降りて来てくれ」

「あ、はい! おい ヴァリアス行くぞ」

 俺はすぐさま階下に降りた。


「ん、最近たまに見る顔だな」

「おう、地豚狩りん時のあんちゃんじゃねえか」

 テラスの前で大勢の視線を浴びて、なんだかムズムズした。


「みんなも知ってるな、ソーヤの兄ちゃんだ。彼らはさっき言った通りハンターでな、そのドラゴンの飼い主になる。

 時々この村に来とるから、もしドラゴンが一緒に来ても心配することはないぞ。

 従魔じゃからな」

 村長が先にしていた話にあらためて補足をする。


「ドラゴンねえ、そいつは大したもんだぜ。だけどそれって大きめのワイバーンなんだろぉ?」

「いやあ、ワイバーンでも凄えもんだと思うぜ、おれはよぉ」

「え~、だけどこんな空気(魔素)の薄いとこにワイバーンなんか来れるの?」

 みんな口々に勝手な憶測を言ったり半信半疑な様子。


「みんな、静かに。言っとくがワイバーンなんかじゃないぞ。さっきも言った通りギルドが認めた正真正銘のドラゴンじゃからな」

 村長が両手を振ってみんなを制す。


「ところで旦那は?」

 あれ……来てない。


『(おおい、ヴァリアス、降りて来いよ。まさかここも俺1人でやらせる気か?)』

 俺はテレパシーで奴を呼んだ。

『(オレは騒がれるのは嫌いだ。それにダラダラ説明してる暇はねえよ。

 もうそこに来てる)』

 なにっ!


ハッと俺も感じた。


 探知しなくても血の契りのせいか、自然とあいつが近づいてくるのを感じた。

 ジェンマは1km くらい先に来たと思ったら、するするとすぐそこまでやって来ていた。

 

 俺は右手の方角に顔を向けた。

 一際澄んだ空の彼方、鱗だかイワシ雲だか細かめの白い雲が流れている。

 その青と白の豹柄模様をバックに黒い物体が飛んで来た。


 それは大型の鳥をも思わせたが、あんな遠くでこのサイズはあり得ない。日本ならジェット旅客機だ。

 そうして村の上空で一度旋回すると、ゆっくりと高度を下げてきた。


 別の方向から叫び声が聞こえる。

 と、同時に鐘を乱暴に打ち鳴らす音が響きだした。

 門番か誰かが、物見の塔で泡食って警鐘を鳴らしてるんだ。


 そんな人々の不安お構いなしに、腹と裏側が赤い翼を悠々と広げて見せながらジェンマがこの広場の上に大きな影を落としてきた。


「「「「「「「「…………っ!!!」」」」」」」」

 広場中の人達が時が止まったように固まった。あの村長でさえもゴクリと唾を呑む音をたてた。


 少し東に傾きかけた太陽の光を浴びて、ジェンマの黒と深紅の鱗がキラキラと光って見える。

 建物の上ギリギリを低空飛行していくジェット旅客機が、巨大な生き物に置き換わった情景だ。

 しかも通り過ぎずにまた旋回してくる。

 次の瞬間、広場は当然の如くパニックになった。

 蜘蛛の子を散らすように家々に駆け込む村人たち。腰を抜かしたかしまし娘の1人を抱えて走るドワーフのビンデル。

 その場に残り、空を見上げて目を白黒させている、獣人のヤーリやザック、巨人族のカカ。テラスの階段でガタぶるするポルクル。

 フランは感心しているのか驚いているのか、呆けた表情で、胸に彼女がしがみついているのも忘れているようだった。


 ただのデジャヴであって欲しかったが、あいにく第2ステージに移行しただけの現実。

 最悪の不安がざわざわと頭に上って来て、俺はもうちょっと貧血を起こしそうだった。


「みんな落ち着けっ! あれが従魔じゃっ、だから何もしなければ大丈夫な……」

 そう呼びかけながらも、流石の村長も腰を屈めて上を仰ぐ。


 いつの間にかヴァリアスが、役場の三角屋根の上に突っ立っていた。相変わらずコートのポケットに手を突っ込んで涼しい顔だ。


「こらーっ! なにやってんだよぉっ! なんで隠蔽をかけて来ない?! いきなりまる見えじゃねえか」

一目ひとめ見せとかないとコイツらにはわからないだろ」


 まさに恐怖の大魔王に自覚なし。

 村人にしてみたらサーカスがやって来ると聞かされた矢先、猛獣だけが放し飼いで村に突っ込んで来たみたいなもんだ。


 もしパニックで怪我人や心臓発作を起こす人が出たら、俺はここの村民になる前に終わる……。


「もういい、もういいからとにかく隠せえぇ、どっかに降ろせぇ」

「よーし、とりあえず後ろの空地でいいだろ。あそこなら道も畑もないからな」

 こちらが何かを言う隙を与えず、サッと役場の反対側に消えた。

 頭上の巨大な竜も一緒に向こう側へ降りていく。


 すぐさま役場の横を回ってそちらに駆け込んでいくと、塀の上にこちらに背を向けている奴がいた。

 忍び返しの切っ先にまるで浮いているように立っている。

 俺が追いついたのをチラッと確認すると、そのまま塀の向こうに再び消えていった。

 

 咄嗟に転移しようかと思ったが、物見の塔や誰かが見ているかもしれないので、ここは6m以上ある壁をヤモリのように登った。

 忍び返しの隙間に指と爪先をかけ、一気に向こう側へ飛び降りる。


 一瞬見失ったが、顔を回すと緩くカーブする塀の左側に黒い尻尾が見えた。 

 その姿は全体的にややぼやけている。

 やっと隠蔽を掛けたようだ。


 弱い認識阻害なので遠くからではわからないが、こうやって近くに来るとハッキリ見える。

 おかげで遠くの丘を長閑にゆっくり過ぎていく荷馬車とドラゴンが、同じ視野に入るというシュールな絵面になっていた。


 そちらにまわりながら塀と比較してあらためて大きさを実感する。

 地球でも昔、こんな学校のプールサイズの奴らが地上に沢山いたんだよなあ。

 人類が生まれる前で良かったと、ロマンよりもつい胸をなでおろしてしまう。


 ジェンマは身体を伏せながら、首だけ伸ばして壁やまわりの地面をクンクン嗅いでいた。俺に気づくと顔をこちらに向けようとした。


「人間が近くにいる時は不用意に動くな」

 ヴァリアスがジェンマのすぐ横に立ちながら押し殺した声を発した。

 それにピリッとドラゴンのまわりの空気がヒリつく。

 一応躾はしてくれてるようだ。ちょっと可哀そうな気もするが共存のためには仕方ない。


「いやはや、なんとも……」

 上で声がしたので振り返ると、塀の上に村長が片足をかけてこちらを見下ろしていた。

 足元には硬そうな泥が積まれている。


 あ、土魔法か。

 俺も一瞬、壁に足場を作ることは考えたが、公共物を加工することに躊躇ためらいがあった。でも足元の土を操作すれば良かったんだ。

 村長はそのまま流れる土砂に乗って降りてきた。 


「すいませんっ! もっと穏便にやりたかったんですけど……」

 頭を下げながらチラッとヴァリアスを見たが、奴は他人事のように全く悪びれる様子を見せない。


「……いやあ、確かに驚かされる事ばかりだが、まあ旦那だしなあ……」

 妙に納得しているのか、それとも目の前のドラゴンの姿に圧倒されて脳がバグってしまったのか、村長がジェンマをじっと見上げながら呟くように言った。


「前もって伝えておいたんだ。せいぜい腰が抜けたくらいだろ。

 それより一生に一度拝めるかどうかっていうドラゴンの飛翔を近くで見れたんだ。

 孫の代まで自慢出来るってもんだろ」

 しれっと奴が答える。


 普通あんな距離でドラゴンを見たら、そいつはもう死んでいる。寿命が縮むリスクの方が圧倒的に高いと思うぞ。


「しかし確かに見事なドラゴンじゃなぁ……」

 ドラゴンに魅入られたように村長が近づく。

 さすが村長。さっきのギルドや将軍さまは10m以上は遠巻きにしていたのに。


「まるで黒曜石……いや、黒ヘタマイトだな。またなんとも端麗たんれいな……」

 ジェンマがそれを聞いてちょっと誇らしげに鼻を鳴らした。

 村長、こいつは鱗だけの奴ですからね。


(*ヘタマイト 磨くと黒スチールの艶を出す鉄鉱石。黒色でも結晶は赤色をしており、傷をつけた際に赤い色が現れるところからギリシャ語の『血』が由来している)


 確かにこいつの黒い鱗の付け根には、母親から受け継いだ燃えるルビー色が隠れている。

 その黒い艶のある塊がゆっくりと呼吸するたびに、赤い鱗片が現れて夜の山に薔薇の花びらが散ったように見えるのだ。

 悔しいが、人もドラゴンも見た目が9割である。


「しかし兄ちゃんも流石じゃなあ。

 旦那は当然として、いくら従魔とはいえドラゴンをそんな自然に触れるとは……」

 ジェンマに触れている俺を見て、村長がさも感心したように言う。 


 そこにまた奴がトンデモナイ事をさらっと言った

「コイツはオレの従魔だが、蒼也とはチ兄弟だからな。当然だ」

 なんの補足説明もなく大変なポイントだけを、あたかも情報操作のネット記事みたいに切り抜いた。


「ほっ!? そりゃあ、またなんとまあっ」

 村長が再び目を大きくする。

「村長、違うっ! いや、そうなんですけど、成り行きで血を舐めただけですからっ!

 それとあくまで『血』ですからね。『乳』兄弟じゃありませんからぁ~」

 俺は必死に弁明した。


「この事は絶対に人には言わないでくださいね。あくまでも従魔って事でお願いします」

【俺はソゥヤの従魔じゃないぞぉ】

「わかってるよ。だけど表向きはそうしとかないと、ややこしい事になるんだよ。

 それくらい我慢してくれよ」

 不満げにグルグル唸ってるジェンマを宥める。


「そりゃもちろん他言せんが、しかしまたドラゴンと会話出来るとは……もうこれ以上何が起きても儂は驚かなくなりそうじゃ」

 村長もいちいち驚くのに疲れてきたようだ。

 

 しかし俺は知っている。奴の我が道無双ゴーイングマイウェイぶりは計り知れないのだ。

 唐突にヴァリアスがアサッテな話をしだした。


「ジジイ、ここの畑はどこまでが村のモノだ?」

「ん? ざっとあそこの三本杉から、向こうの道んとこまでがほぼウチの村の所有地だが……?」

 と、先に見えている3本並んだ樹と、山側に向かう道を指さした。

 

「ジェンマ、お前、今聞いた畑の上に小便撒いてこい」

「「えっ!」」

「ちょっと待てっ! なんの嫌がらせだっ?!」


 今まで言動は容認はしたくないが意味はわかった。だけどこれは犬のうれしょん以上にわからない。

 もう神界だか宇宙人だか、脳ミソの動きが違い過ぎる。

 だがそんな俺に比べて、村長の方が意外にも冷静だった。


「いや、兄ちゃん、それはちと違うぞ。いやしくもドラゴンの小水じゃろ? そりゃあ肥料として申し分ないもんじゃぞ」

「あ、そうなんですか……?」

 そういや、前にドラゴンの排泄物も薬の素になるとか言ってたっけ。

 何も知らない俺の方が宇宙人だった。


【……それが……】

 ジェンマが急に頭を下げてもじもじする。

「どうした、お前もしかして――」

【すいません! 我慢できずにさっきの森で用足して来ちゃいましたっ】

 ガバッとまたドラゴンが縮こまった。

 その様子に村長が三度みたび目をしばつかせる。


「ったく、後で使うかもしれねぇから我慢しろって言っただろうが」

 奴が少し声に怒気を込める。


 どこの大型犬のしつけだよ。

 俺は少しジェンマが可哀そうになってきた。

「待て待て、そんな事言っても生理現象なんだから、仕方ないだろ。しかも酒いっぱい飲んでたんだろうし」


「しょうがねぇな。じゃあまた飲めばそのうちもよおすか。

 ジジイ、酒、樽ごと用意できるか?」

「ほっ! そりゃあ多少は出来るが――こりゃまたなんて日だっ!」


 結局村長はまた驚き、急遽ドラゴンを囲んでの酒宴をすることになってしまった。

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異世界★探訪記――悠久のアナザーライフ (★カクヨム版) 青田 空ノ子 @aota_sorako

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