勇者史外典　第二章　芙蓉友奈は勇者でない

いくら平和の時代と言いられでも、社会の問題と人々自身の問題はないはずがない。ヒロインのふたりの少女、この時代でも努力で自分のために、そして愛してる人のために、できることを勇敢に行います。このふたりは、タイトルで勇者でないと言いられでも、そうでもないでしょう。

片や、特別な力が欲しいと願い、片や、常識を否定し背伸びしたがる。
二人の友奈は、そんな「普通の少女」でしかない。
そんな二人が、伝説の勇者が築き上げた世界の秘密を探る小さな冒険で、それぞれの中二病から目を覚ます成長物語。
それが、「芙蓉友奈は勇者でない」である──

勇者であるシリーズは、私達が生きている現実が、｢天の神｣、｢神樹｣という超常的、非現実的要素が加わったことにより変質した新たな世界として、非常に緻密な舞台設計が為されているローファンタジーです。
西暦2017年、天の神の尖兵である｢バーテックス｣らが、世界の守り手として奮闘する乃木若葉をはじめとした勇者たちと攻防を繰り広げます。その結果、五人いた勇者は乃木若葉一人を残して全滅、更に神樹の庇護下にある四国を除き、世界は天の神によって火の海へと変えられてしまい、人類と神樹は天の神に敗北を喫します。
巫女らを火の海に捧げ、引き換えに種の存続を天に赦され生き残った人々は、約300年間、神樹の作り出し…続きを読む

第1話を読んで。
まずアニメでしかこの作品を知らない人からすると「第2」ですが『のわゆ』や『ゆゆゆい』を触れている人からすると「第4」と「第5」なのです。
友奈というキャラはこのシリーズにおいて重要な役割を持っています。それが一人ではなく二人も登場しています。
一人は友奈顔でファンからすると興奮ものです。しかもハーフで中二病。パワーワードが強すぎです。
もう一人は背が高くて運動神経の良い普通の子で友奈という名を嫌っている子です。
この凸凹な二人がどのように物語を動かすのか楽しみです。
そしてタイトルの『芙蓉友奈は勇者でない』にも注目です。今までは「～勇者である」なのに今回は「～勇者でない」で…続きを読む