風の名は野分(のわき)子供の名はナギ、秋の暴風(台風)の古い呼び名である野分と暮らすには愉快な名前だ。
山に住まう野分(風の一種)が、捨てられた人間の子を拾うお話。 昔話です。と、そう言い切ってしまうとちょっと語弊がある(というか人によってイメージが違いそうな)気がしなくもないのですけれど、でも個…続きを読む
とてもていねいできれいな言葉で綴られた物語でした。すらすらと読み進めることができ、世界観や登場人物の心情がするする入ってきました。特にふたりが出会うはじまりと終わりが印象的で目の前に光景が浮かんで…続きを読む
子供の頃いつか読んだような、聞かされたような、まんが日本昔話のような懐かしさを感じる一遍です。寓話としてとらえてあえて教訓を引き出すこともできるでしょうが、単純におとぎ話として楽しめました。季節感…続きを読む
人間が神様を求めるように、神様も人間を求める。これは「信仰」という名の共依存であり、お互いの存在理由の一つなんだなと思いました。だからナギには野分がなくてはならない、その逆もまた同様で結末の説得力に…続きを読む
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