二人のフォトグラファーの物語・・・。
写真は、撮影者の心の動きを投影します。
― 何故その景色や場面を切り取って残したかったのか
― 画角におさまる絵の何処に、何に感動したのか
その感情は、写真に内包された光、影、色、温度、時間など様々な要素で表現されます。
そういった写真独特の感性のようなものが、「言葉」によって本当に丁寧に表現され、読み手の心を揺り動かします。選ばれた「言葉」は、華美過ぎず、回りくどくも無い、その表現がそこにあるのは必然である、というように。
そこから伝わる主人公の心の動きが、出来事としての物語と緩やかに交わり、読み手の心とも交差します。
久しぶりに一眼レフを持ち出したくなりました。