才能あふれる文体に感嘆です。
古き日本神話の世界。風の氏族と雷の氏族。二つの氏族の確執と、若き男女の恋が絡み合い、数奇な運命の物語が繰り広げられます。月読の嗣子・青嶺と、雷の娘・葦火。二人の激動の人生は、どんな結末を導くのでしょうか?風と海、雷といった自然の描写が美しく。二人の恋の行方と共に、切なく心に残る短編作品です。