狂気と夢が紡ぎ出す、うたかたの夢

研ぎ澄まされた言葉と描写が織りなす、狂おしい夢のような物語でした……むしろ散文詩と言った方がいいのかもしれません。

謎の病、病室、医師、お嬢様、侍従、効果音がジグゾーパズルのように組み合わさっています。
会話の主体の切り替えは一瞬戸惑いましたが、すぐに慣れてむしろ心地よく感じました。効果的に使われていて、雰囲気が際立ちます。

これまで拝読した中でもとても好きな雰囲気の作品でした。