読んでいくうちに、エレノアとアマルダって、人を振り回すという点でそう変わらないんじゃないかと思うようになりました。傍迷惑というか。親戚って納得。
どっちも自分の思い、考えだけで行動しがちで周りを振り回して。
ほんとに友達多いのか、、、?どちらも友達になりたくないタイプ。
特にエレノアって、周りに色々言う割には、引っ掻きまわすだけで何の解決にも導かないし、レナルドのこともリディのこともでしゃばってますけど、大事にして悪化させてるのエレノアだし、アマルダにも結局やられっぱなしだし、、、
世界観自体は、神様が絶対的チートではなく人間臭い感じだったりで、面白いのですが主人公がちょっと行き当たりばったりすぎて食傷気味。完全無欠な主人公じゃないからこそ、このお話に相応しいのでしょうね。
アマルダの、世界に自分しか居ない感じ、ナチュラルに周りを見下してる感じがいいですね。そのまま突き抜けていて欲しいです。
ものすごく煽られますが、それも筆者さんがとてもお上手だからですね。
特にエレノアの感情の表現や、アマルダの表面的な感じが。
どのように完結するのか楽しみにしています。
追記
公爵の態度はアマルダから神殿内部の情報を得るためだと思いたいです。切実に。
お手紙もマリオンお姉さま監修のもとだったりすると、なおよし。
でないと、この世界の男性陣があまりにもちょろすぎるのではないかと、、、
お姉様実家とも縁切りしてるのに。。(´;ω;`)
面白い世界観で、出てくる人たちも個性的。
力のない主人公が、自らの正義に体をはってがんばる話。
戦うのは、悪意や侮蔑の心、自己中心的な愛の押しつけ、そして利己的に周りを操る悪意、そういった人間の汚い部分。
それを穢れと呼んで、あってはならないものとして、神様も人間も発生した穢れを汚く醜いものとして消したり見えないように誤魔化すのに奔走している。
ここにまっすぐ切り込もうとするのが主人公。
ただ
核心の周りを遠回りに伺う展開に
煙にまかれている気がする。
穢れと呼ばれるものと
神様の関係をこれからどう描くのか、
これから楽しみです。
追記
4章でうだうだモヤモヤしている主人公に耐えきれず、原稿が溜まるまで離脱してました。
4章以降、ちょこちょこ読んでいると
何がどう進行しているのかわかりにくくなってしまいました。
最ラストが気になるので、まとめて読み直すことにします。
聖女物はたくさんありますが、ここまですがすがしいくらい他人の気持ちや、事情に鈍感というか、全く配慮できない(多分能力としてない)、そのくせ、本人は相手のことを思って、相手のために尽くしていると信じている聖女の物語は初めてです。
そもそも自分が選ばれたのに、主人公のエレノアに頼み込んで最低神の聖女を代わらせて自分はちゃっかり最高神の聖女に収まって、何の良心の呵責もない。挙句の果てに、主人公の婚約者のところに頼まれてもいないのに出かけて、破談にしてしまう。ハッキリ言って、迷惑どころか、消えてほしいくらいのことをしても、私は相手の為を思ってやっていると信じている。ここまでくればサイコパスにしか見えません。
読者は、このアマルダに相当ないら立ち・不快感を覚えると思いますが、ここまでのアンチヒロインを生み出した作者の筆力に脱帽です。
もちろん、主人公のエレノアさんが幸せになることを期待して読んでますが、ある意味アンチヒロインアマルダを追っかけているのも事実です。
まず主人公が良い。
この手の話に有りがちな純粋な良い子ちゃん主人公ではなく、矢鱈と強キャラというわけでもなく、良いところもわるいところも併せ持つ私たち普通の人間と同じだと云うことが一人称視点の心の声からうかがえ、その分生きたキャラになっている。
無理にキャラ付けしようとしすぎて作者の人形遊びと化した作品を読んだ後だと特にそう思う。
しかしこの作品の本当の価値は聖女アマルダに有るのではないだろうか?
悪意に凝り固まった悪役など可愛いものだと思わせる危険物、それがこいつ。
話が通じない上に、明瞭な悪意も無く善意らしき何かと被害者意識で男共を味方に引き入れる。
お陰で下手な反撃や反論は立場を悪くするだけで主人公に被害を及ぼす。
絶対に係わりたくないと思わせるヤバさは一見の価値あり。