『比翼連理』とは、きっとこの二人の為にある言葉

翼が一つ、目も一つしかない為、雄と雌が互いに支え合わないと空を飛ぶことが出来ないという伝説の生き物・『比翼の鳥』。
この作品の主人公とヒロインの関係は、その比翼の鳥を連想させます。
作中では、主人公に支えられて少しずつ前向きになっていくヒロインの姿の方が目立っていますが……主人公も描写の端々に『弱さ』や『やるせなさ』を感じさせる人物で、それがヒロインによって癒されていくのが感じ取れました。

きっと、主人公はヒロインでなくては駄目で、ヒロインも主人公でなくては駄目。

そのような、相手を自分の心の中心に置き合えている主人公とヒロインの関係は、読んでいてとても心惹かれました。
非常に素敵な恋物語だと思います。

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