見えずとも其処に居る

隠れる場所がある古い家に住むというクダと、その家に住む家族の話。
主人公である女の子と祖母だけが暮らす家に普段は家に居ない祖母の息子が再婚相手を連れてくる所から物語が動き出すのですが、そこまでに書かれたクダが住む場所の説明と女の子の説明に微妙な違和感があり、そこがひっかかりながらも読み進めていたらまさかの展開でした。
そう思い込む事で存在する何かというわけでなく、クダは実際に物理的に存在していたんですね。全部読み終わってから最初に戻って読み直すと違和感部分が全て理解出来てすっきりします。

ちなみに、自分の実家もかなり古くて物が多いんですが、クダみたいな存在いるんでしょうか。足音はしませんが家鳴りは結構します。