第40話
おまけ②
障害者に囲まれて
私はサークルキラーなのかもしれない。退院後、実家に忠犬達と共にお世話になり、近辺の病院に通院する事になった。姉の月4日の休みの内、2日は私の通院の引率にあてられ、県超えで正社員のハイミスとして通勤する姉はほとんど休息をとれていない。私が、通院電車で、苦手な常連客にかってに怖い想いをした為だ。だから、医者は単独通院でも良いと判断した事を医者も姉も忘れて居ると思う。 だから私は私のアモーレを奪ったミヨシトオルが、私に警察沙汰にされるのを怖れて、(実際仲良く無いのだが、仲良くしてる様に見える)姉に、もしくは(仲良く無いのだが)たまに車に乗せてくれる妹に「落しもの」を渡しに来たという方法で、個別に会ってたら、どうしよう?と恐怖している。
それで、通院年数を重ねる内に、医者は私に「ディケア」に通うことを薦めた。私は早くバイトを決めたかったので、怠け者の節句働きをした。ディケアに行くときだけ1時間以上早くに田舎の病院施設に着き、ディプログラムを熱心に受けた。みんな、私の様に焦っていないので、私のはりきりは目立った。それでも仲良く振る舞ってくれる彼女達に溶け込む事に成功していた。1番仲良くしてくれたのは、顔の綺麗なゆみえちゃんで、彼女は素晴らしいオタクだった。ハイキューから妖怪ウォッチに転向した、なりきりコマサンは可愛かった。私も進んで妖怪ウォッチを見る事にした。最初は「お子様の感性は難しいな」と可愛いいキャラクター達を見て居たのだが、やがてその面白さにはまって、アニメは「妖怪のいる町」まで楽しんだ。彼女はドメスティックバイオレンスで離婚した、子供を育てるシングルマザーだったから、彼女も再就職を望んで居た。
そんな根明な彼女は、私と違ってプログラムには非積極的だったが、私は1番心を開いた相手だった。私達には共感する事柄が多く、慰謝料の相手なら見分けがつかない位に共感する事柄が多かった。例えば住所は祖母の住んでいた町で、私の母校に通い、電車の中で学業を励み、私みたいに町中を歩いて運動バランスをとっており、自己満足小説の執筆をしたり、子供にねだられて妖怪ウォッチのキャラクターを描いて居た。別れた旦那からは慰謝料を求めて居た。そして水道で手を開き、注がれる水で手のり桜文鳥の水浴びをしていた事を大切な思い出にしているところと犬を飼うくらい犬が好きなところが似て居た。だから私は驚いた。ファンデーションが汗にまみれて、匂うという事を教えてあげれないばかりに、ディケアを卒業して再就職したから、縁が彼女とは無くなった。そんな事からヒトは似てるなと想える様に、なった。
言葉遊技DE少女飯事おまけ了
言葉遊戯DE少女飯事 宝希☆/無空★むあき☆なお/みさと★なり @nkomak
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