概要
魔族と和睦した世界で
魔王の討伐を命じられて旅立ったはずの勇者は、なぜか、当の宿敵と友好を深めて帰ってきた。
いわく
「甘味好きに悪い奴はいないからな!」
「こんっっっの、おバカ勇者!!」
あまりの理由に、スパーン! と勇者を張り飛ばした従者から、魔王の意図を説明され、それに人間側の代表も納得したことにより、長年にわたって争ってきた魔族と人間族との間に、このたび講和条約が結ばれることになった。
つまり、勇者は《魔王討伐》という、己の最大の存在理由を失ったのである。
「いや、オレ、魔王と戦わなくても、けっこう仕事してるけど!?」
「おや、そうでしたか?」
「ひどっ! オレの仕事ぶり、一番見てるのおまえなのに!」
魔王を倒すために育てられた勇者と、その討伐のための旅で知り合った従者など。周囲の人々と織り
いわく
「甘味好きに悪い奴はいないからな!」
「こんっっっの、おバカ勇者!!」
あまりの理由に、スパーン! と勇者を張り飛ばした従者から、魔王の意図を説明され、それに人間側の代表も納得したことにより、長年にわたって争ってきた魔族と人間族との間に、このたび講和条約が結ばれることになった。
つまり、勇者は《魔王討伐》という、己の最大の存在理由を失ったのである。
「いや、オレ、魔王と戦わなくても、けっこう仕事してるけど!?」
「おや、そうでしたか?」
「ひどっ! オレの仕事ぶり、一番見てるのおまえなのに!」
魔王を倒すために育てられた勇者と、その討伐のための旅で知り合った従者など。周囲の人々と織り
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?