お祖母ちゃん。この星を私に遺したのはどうして?
- ★★★ Excellent!!!
資産家の祖母は孫の紫陽(しはる)に、「小さな惑星を譲る」旨の遺言を遺し亡くなった。星の相続から始まった騒動と、様々な人たちと繋がり成長していく女性の物語です。
ジャンルがSFという通り、惑星間を行き来できるというくらいの近未来を感じる設定。でもゴリゴリのSFというわけではなく、どなたも気軽に読めるテイストとなっています。恋愛、家族愛がお好きな方もぜひ。
紫陽ちゃんはお金持ちだけど一見普通のお嬢さん。ですが要所で意志の強さや賢さを感じ、安定感抜群です。様々な事件を通して資産家一族としての自覚や強かさも身につけていきますが、その描き方に嫌味がなく自然で好印象。思わず応援したくなっちゃいます。
男性陣もみんな魅力的!そういえばみんなタイプ違いますね。改めて思い返してみるとすごい。お好みの彼が見つかりますよ、たぶん。
ちなみに私は3章で登場する従兄の冨士くんにノックアウトでした。ネタバレ良くないのでこれ以上は何も言えませんが、でもでも同士が欲しいんですよ〜。一緒に沼りましょう。ぜひ!