偽善に覆われる個の足掻き

翼を持った有翼者の一人称語り小説。

扱っているテーマはものすごい重たいはずなんですけど、設定や語りであったり匿名性を保ったまま個性を発現出来るSNSという救いが予め用意されているので読後感には爽やか成分すらあるのがすごい。

>僕のアイデンティティは辛うじてマイノリティである有翼者だが、僕という人間の大部分を占める要素ではない。

これは間違いなくパンチラインですね……穏やかでありつつとても鋭い短編でした。

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