リリィと両親 ― 偽りの家族 ―

親から捨てられ悲惨な人生を辿った女の子が天使のような箱入り娘と出会い、その子に成り代わって生きる事になる話。
いきなり壮絶な回想から始まって追い打ちの様な事故が発生しますが、そこから一転お姫様の様な生活を送る事になり、更に一転して最後は予想もしなかった終わりを迎える。
彼女は自分を死出虫の姫と称しましたが、全然そうじゃなかったんですね。死出虫でもなんでもないただの不幸な女の子なだけ。
いくら喉が焼けた事で声が変わっていたとしても娘を間違える物なのか?もしかしたら両親も自分達を騙して娘だと思おうとしているのでないか?と思いながら読んでいましたが、まさかそうくるとは思いませんでした。見事なグルン。清々しいほどにやられました。

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