第4話

更新が超遅れて申し訳ないです。


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「さて」

休日だけれども、どこに行こうか。

「近場はいつも行ってるし、すこし遠目のとこにしない?」

「それもそうだな」

定番は水族館とかだけど…そういうのは大学生の時に散々行ったから、俺も紗夜もあまり興味を示さない。

「そうだ、あそこのイオ〇いこーよ、見たい映画もあるの」

紗夜の言う場所のイオ〇は、離れにあるが大型で映画館もある。そういえば、紗夜の好きなシリーズの映画の新作がこないだ上映開始してたな…

「じゃあ、そこに行こうか。」

「うん!」




着いた。

離れにあると言っても、車で30分程度のところだ。そこまで遠くはない。

「映画は2時から始まるらしいよ。」

「じゃあ私、服みたいなー。」

つーわけで、始まるまで諸々見て時間を潰すことにした。



「この服、かっこいい!君にすっごく似合いそう!」

「そーかな?」

今まであまり服は意識したこと無かったな…せっかくだし着てみるか。


「どう?」

「うん!やっぱり似合ってる。私の見込んだ通り!」

そこまで言われたら買うしかあるまい。

「あ、この服かわいい。」

おお…これまた可愛らしい…しかし子供っぽさもない、紗夜に似合いそうな服だ。

「いいと思うよ。買ったら?」

「そうしよっかなー♡」

ご機嫌で何より。

「あ、そろそろ始まるぞ。4階に行こう。」

「おっけー」




感動した。涙こそ流さなかったものの、ちょっと泣きそうになってしまった。しかも、紗夜はと言うと…

「グスッ…グスッ…」

ご覧の有様である。

「落ち着くまで、少しの間ここにいるか…」



「いやー、ほんと良かったなーあの映画」

「うん…すっごく感動しちゃった…」

あんだけ泣いてたもんな…別に紗夜は泣かない人間という訳じゃないけど、それにしても稀に見るくらい泣いていた。あの映画の監督は客にあれだけ泣いて貰えて嬉しいだろうな…

「もう5時だし、そろそろ帰ろうか?」

「だね。そうしようか」

休日の過ごし方としては理想そのもののような感じで今日は過ごせた気がする。すごく充実した日だ。これで明日からの1週間もまた、頑張れそうな気がする。

「ふわ~、今日は疲れたな~」

「夕飯は軽めにして、さっさと寝た方がいいね」

紗夜はよく気が利く子だ。

今夜はおそらく熟睡できるだろう。


「そんじゃ、おやすみ」

「おやすみ♡」

明日からはまた仕事だ。

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