第3話

その後、午後の業務を終えて帰ろうとしていた時…

「おい、今日飲みに行こうぜ。久々にさ。その、彼女さんのこととかも聞きたいしな」

杉田のお誘いとあらば楽しくなるのは予想できるので行きたいが、…今日は早く帰った方が良さそうだろうか。

「すまん、今日は早く帰るわ」

「あー…おっけ、また今度行こうぜ」

「じゃあ、またな」

できるだけまっすぐ、そして迅速に家に帰る。





「あっ、おかえり~♡」

「ただいま」

パタパタと小走りで近づいてくる紗夜。

「今日は、真っ直ぐ帰ってきてくれたんだね」

「え?あ、あぁ…そうだな」

事実だが…なんで、知ってるんだ?

聞こうとしたが、さっさとリビングの方に行ってしまった。





「「ごちそうさま」」

「お風呂もう湧いてるから、入ってきたら?」

「ありがとう、そうするわ」

風呂に浸かる。一日の疲れが抜けていくような心地よい感じがした。




風呂上がり。

「明日、さ。休日だよね?少し、出かけようよ。」

「ああー、いいね。どこ行きたいの?」

「街の方。ショッピングモールに、行こ。」

明日寝過ごさないよう、いつも通りに寝ようかと思い寝ようとした。

「あっ、もう寝ちゃうの?」

「?うん。」

「あの…えっと、その…シたいんだけど…いい、かな?」

早く寝ることは出来なさそうだった。

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