最後に(ピックアップ)
皆さん投稿ありがとうございました。本当にどれも面白くピックアップするのが困難でした。
☆個人的に最も面白いと感じたもの(1本)
「子供を積む」 五三六P・二四三・渡さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054917703629
すべてが完璧でした。
良作の多い中最も驚かされたのがこの作品です。
●百物語という形式にふさわしかったもの(三本)
「奇譚夜話五短冊」 木船田ヒロマルさん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054903046166
「七塚の祟り」 金糸雀さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054898416753
「モリッコさん」 ものほし晴@藤のようさん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054916577443
●主催者のツボをついてきたもの(5本)
「サイケデリック」 神澤直子さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054898141963
「あたま」 あたまゆるふわ系オムライス脳漿さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054902899167
「死んだ人の家にあるものを持ち帰るのは良くないという話」 こむらさきさん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054910935489
「たべもの」 千石京二さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054911050812
「贄の祠」 椎葉伊作さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054917751953
●ホラーを書いてみたい人がお手本にしたらいいかもしれないもの(3本)
「分かんないけど」 Veilchenさん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054907554830
「黒獣」 蔵井部遥さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054917765885
「あいをんさま」 綿貫むじなさん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054917898196
最後に自分がホラーを書くうえで気を付けていることなど書いていこうかなと思います。
①自分の恐怖が他人にとっても怖いのかよく考えること
実話、あるいは実話風怪談を書いているときに特に起こりがちなのですが、自分は大変怖いと思っているが人に聞かせるとポカーンとしていたりということがままあります。人に読ませて怖がらせようと言うのが目的なので多少脚色しても構いません。
例えば、本当に幽霊が出てくるだけの話とか、主人公に嫌な知り合いがいるだけの話は、心霊スポットに行って音に驚いただけの話などは自分が怖いだけで絶対に他人は怖くありません。
②早めに怪奇現象を起こすこと
怖い話だと思って読んでいるわけですからいつまでも怖いことが起こらないと飽き飽きしてしまいます。たしかに恐怖を盛り上げるための平穏パートは必要かもしれませんが平穏な「だけ」のパートはいらないと言っても過言ではありません。どこか不快な部分や不安になる部分を入れましょう。読者が離脱してしまいます。
③主人公は狂っていた系統の話はありふれている
本当にありふれているので読者に先に読まれてしまいます。WEB小説はジャンル不明のまま読むと言うことはほぼないので怖い話だと思って読んでいる人には間違いなくバレます。
とはいえ主人公は狂っていた話は面白いのでやりたくなる気持ちも大変よくわかります。オチをひねれば解決です。なかなか難しいと思いますが。
④起承転結の承が長い場合は相当怖い結を用意すること
②の延長で、平穏パートを不穏な部分も入れつつ引き延ばした場合の話です。
とにかくかなり恐ろしい結末を用意しないと耐えてくれた読者に失礼です。
⑤登場人物を使い捨てすること
小説を書くにあたって、好みを詰めたキャラクターを作ってからそのキャラを中心に話を進めていくタイプの人にありがちなのですが、キャラを大事にするあまり引き際を見誤ってなぜか超自然的なチカラでも働いているかのようにどんな目に遭っても死なない、どころかひどい目に遭うこともない。少年漫画などでやれば絵やバトルの勢いなどで魅力的になるかもしれませんがホラーでやっても白けるだけです。(私が妖怪バトルものをホラーと見なさないのもこういう理由です。ホラー専門レーベルからそういう本も出ていますが……。)
ホラーは魅力的なキャラクターが理不尽に無残な目に遭うことで面白さが増します。
適切に捨てましょう。
では、本当に参加ありがとうございました。第二回もいつかできればなあと思います。
第一回芦花公園百物語 百話目に代えて 芦花公園 @kinokoinusuki
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