沖田総司の恋の行方は?

 当作品は、新選組一番隊組長、沖田総司の恋物語です。
「新選組に興味ない」「歴史小説は得意ではない」という方も、ご安心下さい。予備知識なく読むことができますし、新選組という厳しい規律の中で生きる沖田の中に芽生えた、純粋な恋心を追う事さえできれば、十分楽しむことができます。

 さて、ここで少し沖田総司のお話をいたしましょう。
 もしかするとどこかの噂で聞いた彼のイメージは、「冷酷」「残忍」だと思います。
 しかし、沖田も血の通った人間です。この物語を読めば、彼の少年のような一面もあって、心の深いところで愛おしく思う者を大切にしている人物なのではないかと思えてきてきます。
 また注目すべき点は、総司の恋と同時進行で進む新選組としての仕事でしょう。
 私はカクヨムさんで新選組関連の作品を他に読んだことがあるのですが、彼らが敵に対して冷酷なのは当然なのですが、仲間の裏切りに対しても厳しいというところも特徴で、話を読んでいていつもそれに冷や冷やさせられます。

 ――仲間が裏切っていないだろうか?

 新選組の設立当初から参加している総司でさえ、その疑いをかけられることもありますし、総司自身が他の者を疑うこともあるのです。

 斬るか、斬られるかの時代。
 総司の恋の行方がどうなるのか、ぜひお読みください。