概要
一家殺人事件の犯人は、僕の友人でした。
クラスメイトの菊池くんが逮捕された。
容疑は一家殺害。
学校の周りにはマスコミが溢れ、登下校は憂鬱だった。
そんな僕の前に一人の記者が現れて――。
知っている人間が容疑者になった時、僕たちは何を語ればいいのだろう。
容疑は一家殺害。
学校の周りにはマスコミが溢れ、登下校は憂鬱だった。
そんな僕の前に一人の記者が現れて――。
知っている人間が容疑者になった時、僕たちは何を語ればいいのだろう。
お前の力でおれを生かしてくれよ!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!真実はお空の上に……
衝撃的な展開で引き込まれていきます。
でもでもこんな事は誰にも起こり得るのです。
昨日まではテレビから見てるだけの傍観者だったのに、ある日から見られる側に回る。それは本当に運次第なんです。
そんな時に考えて欲しいのは、事実と真実は違うと言う事。
事実はそのままありのまま。人間が死んだ、この一点です。
でもね、真実は人によって違う。虐待を受けてたので復讐した?それだって立場によっては、考え方によっては、どうにでもなるのです。
ルポライターのオッチャンは言います。「真実はお空の上さ」そうなんです、真実を追っても追いつけない。それよりも事実だけを淡々と積み上げる事。
その事を、少年Aの…続きを読む - ★★★ Excellent!!!作品を読み終えてからが本当の始まり。読後に吹き荒れる思考の嵐を体感せよ
『一家殺人事件の犯人は、僕の友人でした。』
あまりにも強烈なキャッチコピーに目を引かれた。
なお、作品タイトルは『少年Aの友人B』、
エピソードタイトルは『少年A』『友人B』である。
いずれも無駄が極限まで削ぎ落とされ、インパクトの強いタイトルになっている。
ストーリーのほうもインパクトが強い。
ある日、一家殺害事件が起こる。
容疑者として逮捕されたのは、その家の息子。
マスコミたちは容疑者の通っていた高校へ押しかけ、インタビューをしようと生徒たちに迫る。
主人公Bは、容疑者Aの友人である。
彼はマスコミに対して固く口を閉ざしていた。
しかし、怪しげなジャーナリストに声をかけられる…続きを読む