第2話 友人Bへの応援コメント
>――しかし、親しい友人Bくんは「彼の犯行とは信じられない」とも語ってくれた。
この一文に涙腺崩壊でした。
グループラインでのやりとりにハッとしました。『クラス全体による悪意ある無視』を感じて苦しくなったのです。
僕、峯田くん。気にはしつつも見て見ぬふりなんて同罪。菊池くん、可哀想だ……。悔しくてたまらなかった。
また美濃部の登場。とても嫌な感情がわき起こっていました。「面白く事実を捻じ曲げる週刊誌記者」という色眼鏡で見ていたからです。
僕は……僕は菊池くんの『友だち』でした、間違いなく。良かった。友だちとして情報提供することを彼が選んでくれて。
そして美濃部さん、『記者』でしたね。疑ってごめんなさい、美濃部さん!
飛鳥さん、すごいです。素晴らしい物語でした。
ある意味挑戦だったのではないでしょうか。ここまで重たいテーマを描かれること。大成功ですね!!
菊池くんではなかったと私も思いたい。犯人は別にいると。でも。たとえもし犯人が菊池くんだったとしても、それでも希望溢れるラストになっていました。
ああ、この作品に出会えて良かった。この出会いに感謝です。楽しませていただきました。どうもありがとうございました!!
作者からの返信
華さん
遊びに来てくれてありがとうございます!
グループLINEで峯田くんが静観していたのは仕方ないのかなと思います。
あそこで何かを発言しても、発言力の強い人間に潰されてしまう。
だからこそ何も言えなかったんだと思います。
そして美濃部。
美濃部は第一印象を最悪にしたかったので、そう感じてもらえたなら嬉しいです。笑
一見胡散臭そうな男が、実はちゃんとしたジャーナリストだった。
そのギャップを表せたのであれば良かったです。
真相は分かりません。
しかし、少なくとも菊池くんのことを心配している人間が一人はいる。
それがほんの少しの救いになることを願って。
第2話 友人Bへの応援コメント
このフリーライターのオッチャン好きやねん。最初は変な奴と思ったが、事実と真実をちゃんと理解してるオッチャンだった。
そうそう、報道は事実を積み上げて行くしかないのです。
そして真実はお空の上にあるのです。
少年Aにしても友人Bにしても、彼らそれぞれに真実はあるはずなのです。
ライターのおっちゃんは、少年Aの虐待の事実と友人Bの「彼の犯行とは信じられない」と語った事実を丁寧に並べてくれている。
事件には被害者と加害者以外にも関係者がたくさんいますけど、ニュースや雑誌は事実だけを淡々と語ってくれる場合がほとんどないのが悲しいです。
友人Bの流した涙は、色々な思いもあるけれど、オッチャンに対する評価も含んでるんだとも思いました。
作者からの返信
ぬまちゃん
コメントありがとうございます!
そうなんですよね。
見るものによって真実は変わる。
それぞれの真実は異なっていようとも間違いだとも言いきれない。
ライターの美濃部がどういう意図であの一文を書いたのか。
しかし、友人Bにとってはとても大きな一文になったはずです。
最後の涙には、美濃部を信じて良かったという安心感もあったのでしょうね。
ありがとうございました!
編集済
第1話 少年Aへの応援コメント
昔々、ある日の中1のホームルーム
いつもラフな格好してる担任教師が珍しくピシッとスーツを着て教壇に立ち
『信義』
と漢字2字を黒板に大書し
良く覚えてないが『友人を信頼し裏切るな』と言った演説をして教室を出ていった
翌日、新聞にとある事件がデカデカと載り
担任はその事件の参考人としてしばらく名前が出ていた
が……
その後政治絡みの大事件が起きたらあっさり見かけなくなってしまった
この時から『マスコミってなんなんだ?』と思うようになった
後年、たまたまつけたテレビの深夜の討論番組でその元担任が文部大臣をやり込めてるのを見て『先生、なんか凄い』と思ったのは又別の話
作者からの返信
社怪人様
コメントありがとうございます!
返信が遅れて申し訳ございません><
マスコミのありかたには様々な意見があるかと思います。
しかし、昨今のようにSNSで一般人が発信できるようになったことでさらに厳しい目が向けられているかとは思います。
そんな時代だからこそ、心の感じられる報道をしてほしいものですね。
第2話 友人Bへの応援コメント
【ネタバレあり感想】
「そんな奴らにお金が渡るくらいなら、僕が持ってきます」
この一言が泣ける。
「そんな奴ら」と言っていることから、主人公自身が「マスコミから金を受け取るのは汚い行為だ」と認めている。
しかし、彼は金を受け取ることを決意した。
自分の手を汚してまで友人の名誉を守る覚悟を決めた。
この決意をするのにどれほど勇気が要っただろう。
インタビューに答えれば、友人Bが誰なのか察しがつく者もいるだろう。
記事を目にしたクラスメイトから「殺人犯をかばいやがって」と言われるかもしれない。
それでも、主人公は真実を話すことを選んだ。
自分の保身よりも友人の名誉を守ることを選んだ。
そして、記事の中の一行を見つけて涙を流す。
この流れが本当にうまいなと思った。
たとえば、主人公が自分から「彼はそんなことをするような人ではないんです!」「虐待されていたんです!」と訴える話はどこかにありそうだと思う。
でも、そうしないところが本作の魅力だと思う。
作者からの返信
ハルカさん
コメントありがとうございます!
報道の度に常々僕が感じていたことが「誰がアルバムとか提供するんだろう」ということでした。
もし自分の友人が事件を起こしたとして、僕は提供するだろうか。
いや、きっとしない。
じゃあ提供する人間は、そもそも友達でもなんでもないんじゃないのだろうか。
そういったスタート地点から構想した物語なんです。
本当は主人公も写真の提供なんかしたくなかったことでしょう。
ですが、そんな「友人でもないヤツら」から出されるくらいなら自分が出してやろう、と考えた訳ですね。
そして美濃部はさり気ない会話の中で主人公の気持ちを汲み取り記事に書いた。
それによって主人公はほんの少しだけ救われたような気になるわけですね。
元々は記事の一文をラストにしようかと思ってたんですが、それはあまりにも読者に投げっぱなしになると思い、もう一文足させて頂きました。
これをどう受け取って頂けるかが僕がこの作品に託した思いです。
色々感じて頂けたのなら幸いです。
ありがとうございました!
第2話 友人Bへの応援コメント
胸を締め付けられる物悲しいお話です。
現実にもこういったケースの事件は珍しくはありません。
ですが、この物語の締めくくりである一文は、今は届くことのない菊池くんにとって救われるものになったのではないかと思いました。
同時に第一印象は不気味だと思っていたジャーナリスト・美濃部のジャーナリズムは、短編ながらも真摯なものだと裏づけたのではないかと。
そして、主人公の最後の涙には表現通り、言葉に表しがたい思いがあったと見受けられます。
あの時もっとこうしていれば、という友人に対する無念もあれば、自身の言葉が曲解されることなくちゃんと伝わった安堵の気持ちが綯い交ぜになったのではないかと……。
個人的な解釈をだらだらと書いてしまい、申し訳ありません!あまりにも深く考えてしまい、あれやこれやと感想にならないことをつい書いてしまいました…。
とても素晴らしく考えさせられる作品でした!これからも応援しております!
作者からの返信
えくぼえみさん
はじめまして!
そして素敵なコメントありがとうございます!
こんなに長文の感想を頂けて本当に嬉しいです。
そしてラストの主人公の気持ちを明確に表現して下さってて作者としては言葉もありません。
美濃部はキャラも定まらないまま書き出したんですが、意図せずいい味を出してくれたかなと思います。
事件が起きた時の正しい報道ってなんだろうと考え出すと、難しいですよね。
感想、レビュー、ありがとうございました!
第2話 友人Bへの応援コメント
マスコミに対する嫌悪。クラスメイトに対する嫌悪。
その解決が「真のジャーナリズム」と「真のクラスメイト」。
綺麗にまとまった物語だと思いました。
序盤のマスコミの生々しさと、美濃部さんの真実に寄り添う姿勢との対比が素晴らしい。
マスコミってだけで人物描写は書かれてないんですけど、多分スーツでピシッとした身なりでしょう。対して美濃部さんは不潔で。でも真実に対して真摯なのはその逆で。
他の奴らに金が渡るくらいならというのもその通りですよね。リアルで良いなと思いました。リアルなんだけど簡単に思いつけなさそうなセリフをポンと出せるのが強いなと感じました。
虐待されたら親を殺す権利を持てればいいんですけどね。
作者からの返信
詩一さん
コメントありがとうございます!
そうか、これは対比になっているんだ、と詩一さんのコメントで気付かされました。笑
美濃部さんが書き記した「彼の反抗とは信じられない」の一文が、主人公にとっての救いになればいいなと思いました。
人を殺すことの是非ももちろんありますが、それに至る経緯も様々で。
周りにそんな人が現れた時に、僕達はどういう思いを抱けばいいのか。
短編で書くには言葉足らずなテーマではありますが、読者様に何か残ってくれればと思います。
第2話 友人Bへの応援コメント
少し見当違いなコメントかもしれませんが、主人公が菊池くんの虐待の事実を知った時、その場で彼を直接助けられなかったとしても、こうしてありのまま見たことや感じたことを語り、それをありのままの温度で伝えてくれる人がいれば、それだけでなんだか少し救いになるのではないかと感じました。素晴らしいお話だと思いました。
作者からの返信
瞳さん
コメントありがとうございます!
直接助けることはできなくても、理解してくれる人がひとりでもいるのは救いになると思います。
そしてその思いを掬いとってくれた記者の文章にきっと彼自身も救われたことでしょう。