初めての発表会なのに、お客さんが数えるほどしかいなかった悲しさ
- ★★★ Excellent!!!
この物語は、大道芸(ジャグリング)を軸にしたサークル活動です。主人公たちは大学生ですから、ある程度時間に自由があります。ですが主人公は、これまで部活動に入ったことがなかったし、友達もいないため、自由を持て余していました。
そんなとき、やけに押しの強い大道芸の先輩たちに、むちゃくちゃな勧誘を受けることになり、なんだかんだと大道芸を始めることになります。
ここまでは王道なんです。個性の強い同級生や上級生たちと一緒に、たくさん練習をして、いざ初めての発表会をやりましょうと順調に積み重ねていく。でも実際に発表会をやると、いくつかの不運と、主人公たちの未熟さが原因となり、お客さんがまったくやってこなかったのです。しかもそのまばらなお客さんたちも、プレッシャーに負けて失敗を連発する演者に辛辣でした。
そんな悲しくも苦しい展開は、とある登場人物を追い込むことになり、大きな騒動に発展します。
みなさんに見届けてほしいのは、この大きな騒動ですね。とある人物は、意外な特性を持っているため、一筋縄ではないかない騒動を引き起こします。この展開が、大道芸の要素と絡むことになり、とても個性的な流れを生み出すことになるからです。
大道芸(ジャグリング)という要素で物語を作るのは、あまり見かけないので、新規性や珍しさに惹かれやすい人も、ぜひ読んでみてください。