読み進めたい欲求が止まりません

第12話まで読了いたしました。
あちらこちらに伏線が張り巡らされており、読み進めたい欲求が止まりません。

主人公の一人・ヴィーの物腰柔らかい口調が特に好きです。16歳にもかかわらず、達観したその様が、過去にあった出来事を匂わせており、早くその時のことを知りたい、その場面を読みたいと思わされます。

また、もう一人の主人公・ディルは少年らしく迂闊な面がある一方、その経験から自分の利になるよう考え行動できる聡明さを兼ね備えており、とても魅力的です。
自分を拾ったヴィーの言葉を信じ、孤独に負けないよう奮闘する彼を応援せずにはいられません。

まだ、物語は序盤で、ヴィーのもつ「力」、各権力者たちの思惑、国同士の関係性などはこれからみえてくることでしょう。

書籍として出版されていてもおかしくない、文章力と世界観を兼ね備えた優作です。

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