プログラマー視点で見るカクヨムの下書き

下書きとは、公開されていない文章のことです。

カクヨムでは、エピソードのエディター上で文章を書いて公開するまでは、下書きと言えるでしょう。

公開されていない状態であれば、「保存」ボタンを押すことで、何度でも文章を保存することが出来ます。(他のエディターでよく使われるショートカットキーのCtrl+Sで保存が出来ると、なお良いのですが。つい指が勝手に押しちゃうんですよね(笑))


一度公開したエピソードを修正する場合は、保存が即公開となってしまうので、「少し修正しては(念のために)保存するスタイル」の自分としては、少々やりにくいです…。


(ちなみに、エピソードのエディターを終了するのが×閉じるボタンであることに違和感があります。これだとブラウザー自体やブラウザーのタブを閉じてしまうように思えます。素直に「一覧に戻る」ボタンの方が分かりやすいと思います)

(あと、現在の文章が既に保存されたかどうかが分かりにくいですね。他のエディターだと、保存されていない時はタイトルの脇に何らかの印が付いたりします)

(ついでに、新しいエピソードや見出しを追加するとき、その追加ボタンは、エピソード一覧の上側にしかありません。エピソードを追加するときは一番下を見るので、ボタンは一覧の下側にあるべきではないでしょうか)


・・・


下書きを何のために書くのかというと、文章を校正するためでしょう。

しかしエピソードの校正対象や校正に必要な情報は、そのエピソード内だけとは限りません。

以前のエピソードの表現と整合性がとれているか確認したり、場合によっては以前のエピソードを修正したいこともあります。

こういう、以前のエピソードを検索したり修正したりする機能が、カクヨムには不足しているような気がします。


また、下書き段階で、複数のエピソードを通しで見たり修正したいこともあるのですが、いちいちエピソード一覧に戻らないといけません。

例えば自分が書いた小説『深痕のミシア』では、最初、ルディアの口調をもっと普通の感じにしていました。しかしコノハの口調と被ってしまうので、途中で、全エピソードを修正しました。このとき、1つのエピソードを修正しては一覧に戻り、次のエピソードを選択するという作業を行う必要がありました。(間違って、再度同じエピソードを開いてしまうことも何度かありました…)


別エピソードの修正に関しては、ブラウザー上で複数のタブを開き、別々のエピソードを編集することは出来そうですが…。

こういうのって、HTTPセッション等のデータがタブ毎に分離していないと正しく更新できないことがあるので、不安なんですよね(苦笑)

さすがにカクヨムともなれば、こういう点は大丈夫だと思いますが。


あと、小説内の全エピソードをテキストファイルとしてダウンロードする機能はあるので、検索に関しては、ダウンロードしたテキストファイルを対象にするという手も考えられます。が、これはこれで面倒です…。

もともと、この機能はバックアップ用途らしいので、完成した小説を保存するにはとても便利だと思いますけどね。


・・・


自分が最初にカクヨムで小説を書こうと思ったとき、登録確認メールが受信できなかったせいで、ユーザー登録が出来ませんでした。

そのため、パソコン上のテキストエディターで、1ファイルに複数のエピソードを書いていました。

カクヨムのエピソードのエディターには、そのテキストファイルからコピペするだけです。その際にもう一度文章を読み直すので、むしろ下書き+校正としては、この方がやりやすいかもしれないと思っています。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

プログラマー視点で見るカクヨムの使い方 真田 了 @sanada-ryou

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ