国際恋愛編
南風一丁亭
第1話 北京でペイペイ
2008年の初め石井と酒井は氷点下の北京国際空港へ降り立った。二人とも割と名の知れた企業の技術者でもあり無類の夜遊び好きでもあった。今回の中国出張は会社より指名された技術研修であり二人は揃って北京市内にある米国領事館前のホテルに宿泊した。
冬の北京市内は夕方から石炭の煙と臭いが充満し二人には懐かしく昭和を感じてもいたがマスクをしないと呼吸が苦しいのには正直参っていた。ホテルでチェックインを済まて旅行鞄を部屋へ放り投げすぐにカウンターでタクシーを呼んでもらい日式スナック難波へ向かう。
スナック難波は場末の店よろしくソファーはタバコの焦げ跡や長年使用なのか、色あせた感が強い。ママの白雪は昭和のアイドル似で妖艶な雰囲気を醸し出している。カウンターにいるのは文文といってまだ25歳だが肌は浅黒くヘビースモーカーで北方出身とか。ペイペイは長身で武漢出身の美乳の持ち主。あと一人は青島からきているチンチン。
国際恋愛編 南風一丁亭 @jakedog
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