優しい少年と鬼の少女の王道ファンタジー。

こういった見せ方があるんだ!と、とても参考になる一人称小説です。

登場人物の性格や考え方がすごくわかりやすくて、読んでいると自然に作品と一体になっている感覚がします。
セスくん視点は居心地がよく、フィルミナさん視点で魅力が倍増し。
誰の視点で場面が描かれるかが楽しい作品です。

個人的には「半減」の設定がとても面白く、最初に読んだときは、バランスを取るのが難しくないかな?と思ったのですが、その他の設定も同様に世界観にきちんと馴染んでいます。
なので、これからどんなエピソードが増えていくんだろうと読みながらワクワクしてきます。
長く応援し続けていきたい面白さと作者の腕がある、そんな作品だと感じました。

主人公とヒロインが想い合っている描写が好きな身としてはもの凄くストライク!でした。

同じように私も「少年漫画的」で「王道ファンタジー」を書いているので、まさに「こういった作品を求めていた!」のお手本になりました。
「王道」作品を、「外さずに書ける」手腕は、思っていた以上の才能がいると書いてみて痛烈に感じたので、作者様に尊敬の念を抱いております。

そして、私も頑張っていきたい!という勇気をいただけました。

読ませていただき、ありがとうございます。応援しています。

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