第二章 西方守護伯付き魔女と役立たずの王女 第二話

 長い銀青がげんそうてきひるがえる。柔らかくれる金紫にかんたんの声がれた。

 コルコ地方の領主、アルゴ・バリルージャはれていた自身にはっとなり、慌てて使用人をき分けて馬車にけ寄った。従者の手を借りてゆうに降りてきたのは美しい少女だった。ふんだんに使われたレースや宝石が下品にならないのは、彼女自身がその何倍も美しいからだろう。

「遠い所をようこそお越しくださいました。姫様、ごはいえつかなって光栄でございます」

とつぜんの滞在を快くしようだくくださって、本当にうれしく思っています。バリルージャきよう貴方あなたに感謝を」

 華がほころぶように微笑まれて、アルゴは息をんだ。女王レオリカはようえんな美女だ。そのむすめであるミルレオはせいれんりよくがあると聞く。しかし、これは既に魅力ではなく色気だ。

「姫様は本当におやさしい。けれど、次はわたしを通してからお話しになってくださいね」

 おだやかな声でさり気なく間に割って入ったのは、二十代前半の若い男だ。少し耳にさわる、金物のような声をしている。

 王女を護衛している中でもひときわ若く、じゆうの用事もこなしていると聞くからに、としごろの王女のお気に入りなのだろう。言われてみればれいな顔立ちをしている。通常、いくにんもの間をかいしてり取りされる会話も、旅先では多少の簡略が許される。それでも直接言葉をわせるのは身分がずいしていなければならない。

「いや、これは失礼をいたしました。姫君とことを交わせるととしもなくはしゃいでしまいました。さて、立ち話もなんです。どうぞ、中へ」

「ありがとうございます」

 ふんわりと微笑む様は正に華だ。せんで口元をおおった王女は、ふと声を落とした。

「本当に嬉しいですわ。みなは守護はくの城へと申したのですが、わたくしこわくって。あの方、色々おうわさがございますでしょう?」

 歳若いたけだかな青年を思い出し、アルゴもまゆを寄せた。

 彼の祖父はだいな男だったがむすはどうしようもないぼんくらで、その上正妻との間に子が出来ぬからと、街の娘に手を出した。五つまで下町で育ったようなガキに、西方守護地を乗っ取られたくつじよくで、今でもはらわたえくり返る夜がある。

 幾度かのいくさからせいかんして、少しずつ見方を変える領主が出てきた事もまた腹立たしい。アルゴの息子までもが取り込まれた事実は、ふんまんやるかたない。歴史ある守護地をとうかつする者は、ゆいしよただしき血筋の者でなくては。ただでさえ、ウェルズ家はごうぞくが功績を認められて守護伯になっただけだ。本来ならばバリルージャ家のように、王家に連なるいえがらが治めなければならない。他の守護地はすべてそうだというのに、何故なぜ我が西方だけがあんな成り上がりに。

「ええ、ええ、そうですとも。やつれいも知らぬ乱暴者です。姫君のご尊顔を拝むなどとうてい叶わぬ身分です。よいうたげも、しきたり上外すわけには参りませんが、奴の手の内にごろな女はおりませんので、どうぞご安心くださいませ。メイドや下町の娘など連れてこようものならたたきだしてくれましょうぞ」

「まあ、たのもしいですわ。本当にバリルージャ様のお屋敷に逗留させて頂けるなんて嬉しい。ありがとうございます」

 扇子の上からでも分かる喜びを見せられて、アルゴは胸を張った。ここは由緒正しきバリルージャの屋敷。身分いやしき者は一歩たりともみ込ませるつもりは毛頭なかった。




 ミルレオは現在、ぽくぽくと長閑のどかに進む馬車の中、すまし顔でとうちやくを待つ、のに慣れている身にとって、中々しんせんな旅路を経験している真っ最中だ。

「け、結構、揺れ、揺れま、揺れま……………………」

「……んだか」

 なみだで口元を押さえているミルレオは、激しい揺れの中、必死にすりつかんでいた。

「すまんな。時間が時間だから、飛ばさんと間に合わん。安心しろ。軍馬だ」

「そ、そうですか。よかった、です?」

 何の安心にもならない言葉をなおに聞いてから疑問に思い、傾げた首をあわててもどす。頭には付け毛とそうしよく品が盛られている。地毛ならともかく、土台が付け毛の今はあまりかたむけない方がけんめいだろう。この揺れならなおさらだ。

 隊服をいで貴族服を着込んだガウェインと同様に、ミルレオもれいじようのようにかざっていた。女から男へとのろいをかけられ、女に変装する、何ともややこしい事態におちいっている。

 いくにもレースが重なったうすももいろのドレス、髪に合わせたあおしんじゆの首飾り。白い首筋とこつは、それだけで女性らしさが出ていたのでかくすより表に出したほうが得策だとサラは思ったらしい。華やかなだけではミルレオには似合わない。め物をほどこしたむなもとは大きく開いているもののあわいレースで覆われ、視線を足元に向けようとひだやフリルが多い。コルセットをぎりぃとめ上げる際、あまりの細さにサラの歯がぎりぃとしぼられた。

 ガウェインの隊服以外の姿を初めて見る。ミルレオはドレスのほうが着慣れた服装だから自分の服装にはかんを受けなかったが、ガウェインが隊服でないと何だか変な気分だ。

「あの、変じゃありませんか?」

 白いぶくろの中で所在無げに揺れる扇子を無意識に開いて口元を覆う。覆ってからはっとなる。困ったときはとりあえず顔を隠しておけとは教育係の助言だが、令嬢ならともかく令息がする行動ではなかった。

 困った顔を別の意味に捉えたのか、ガウェインは逆に申し訳なさそうな顔をした。

「いや、かんぺきだとサラがふんがいしていた。女の自分達よりはだと髪とつめが綺麗なのはどういうことだ、とな。しかもかおりも良いそうだが?」

「あ、にゆうよくざいは自分で作った物を使っているんです。薬草と花を組み合わせて調合すると色々薬効もありますし」

 じよは薬草の知識にも明るく、山村では医者の役割も果たしている。西方に来る時に持ってきたきよだいなトランクの中には、多数の薬草と薬が入っている。これはミルレオに限らず、魔女であれば当然の装備だった。

「へえ、じゃあ今度何か作ってくれ。最近つかれがまってる気がしてな」

「あ、ちょっと待ってください」

「は?」

 言うなり突然スカートの襞の重なりを開いたミルレオは、中からいくつかの薬草を取り出した。確かにが幾重にも重なってふんわりとしたドレスだ。しかしそれは華やかさを出すためであって、収納の実用性を求めたわけでは決してない。ドレス職人が見たら泣くだろう。

「アオバソウ、月葉の根、ウズマリのみつなが草、よいの花」

 ミルレオは歌うようにつむぎ、一つずつかべていく。一つ一つがちがう色で淡く光り、その光でミルレオのかみが照らされた。ふわふわと浮かんだ薬草を楽しげに回し、いつしゆんで光を混ぜ合わせる。てのひらすくうようにからめ取り、つつのように丸めた片手に流し込む。掌に落ちていった光が消えた時、開かれた手の中には美しい飾り細工のびんが一つあった。

「どうぞ、栄養剤です。かたこりとだるさ、がんせいろうにもよく効きます」

 ちょこんと差し出された小瓶を、ガウェインは反射的に受け取った。淡く光る青色の液体をぼうぜんながめていると、さっきまで歌うように作っていたミルレオがこの世の終わりみたいな顔になった。

「どうした?」

 ミルレオのへんぼうに、ガウェインはびっくりして視線を戻す。

「あ、あの、すみません。ごじようだんでしたか? 僕が真に受けて本当に作ってしまったからお困りになったのではありませんか? ごめんなさい、あの、持って帰ります……」

 どうやらみようかんちがいをしているようだ。ガウェインはしようして薬を飲み干した。薬独特の苦味やくさみがなく、まるでジュースのように飲みやすい。

「うまいな」

「本当ですか!?」

 ぱっと顔が綻ぶ。せっかく大人っぽく見えるように施されたしようが台無しだ。一気にねんれいが三歳ほど下がった。だが、悪くないなとガウェインは苦笑する。

「良かったぁ。ていまい達は苦い薬が飲めませんから、それを踏まえて作るんです。けど、甘すぎると、大人の方には子どもあつかいしているのかとおこられてしまう事もありますから、丁度良い加減が難しくて」

 本当にうれしいのだろう。ミルレオにしてはことづかいがずいぶん親しげだ。くるくる回る表情をおもしろがって眺めていたら、気づいたたんあわてて姿勢を正してしまった。背筋をばしてもちまっとしているのは変わらないが。

「すみませんでした……つい、はしゃぎました。自重します……」

「どうしてお前はそんなに消え入るんだ!?」

 ミルレオは、はっとなった。

「そ、そうですよね」

「そうだ」

「目の前で消えられたらめが悪いですよね! 馬車から降りて消えてきます……」

「何でだ!?」

 り声に、再び目が覚めたようにはっとなる。ガウェインはいやな予感がした。

「そうだ、ここにヘラの涙が!」

「トーマス! とぉまぁ──すっ!」

 少量使えばこうしようのないすい薬、しかし量を誤ればいちげき必殺の毒を持ち出されたガウェインは、ぎよしやだいに座るなごみ要員を慌てて動員した。



 とつじよ現れた王女へはいえつ願おうと、周辺からけつけた馬車が整列する中、ひときわ目立っているのはやはり守護はくの馬車だった。もんようが入っているから外からでも分かりやすい上に、一台だけ軍馬をつないでいれば尚更だ。

 副官であるトーマスを鼻で笑って無視したアルゴは、しきの代表としてふんぞり返った。

「これはこれは、はくしやく閣下。何用ですかな」

 戦に出ない名家の当主は、もたつく腹回りを重そうにらした。対するガウェインは指揮をけんるう。かた身体からだに若者らしくすらりと長い身体で尊大に見下ろした。少しでも下手に出れば後々ひびく。どこまでもそんたけだか、尊大な青二才でいなければ、あっという間に守護伯の権利はウェルズ家のもとからぎ取られていただろう。

ひめさまから招待状をたまわったのでせ参じた。殿でんに用はない」

「いやはや、姫様は貴殿のうわさに大層不快感をつのらせておいででしてな。一応の作法で招待状を出したに過ぎませんぞ。それを真に受けて、どうはんしやもいない閣下がよくぞはじさらしにおい、で、に……」

 尊大に言い募っていたアルゴの言葉がしりすぼみになっていく。馬車からまだ一人降りてきたからだ。ガウェインがごとく手を取った少女は、アルゴの姿を見てにこりと微笑ほほえんだ。全体的にがらな印象の、銀青の髪にきんひとみ。少女は、今日とうちやくした王女としくも同じ場所で、大層ゆうな一礼をしてみせた。

「本日はお招き頂きまして嬉しゅうございます。かなって光栄ですわ、卿」

 名家の出をほこりとしているアルゴはすぐに気が付いた。所作が違うのだ。下町むすめなどとんでもない。貴族の令嬢は、突如発生するものではない。教育とかんきようによって整えられていくのだ。ドレスの着こなしでさえ、いつちよういつせきで習得できるものではない。指先から視線の在り方、手足の角度まで、これはきちりとした教育を受けた令嬢だ。下手へたをすると、王女よりほどれいじよう』に見えてしまい、アルゴは慌てて頭に浮かんだ思考をき消した。

「こ、これは失礼をいたしました。ご婦人がいらっしゃる事に気づかなんだとは、このアルゴ、一生の不覚ですな」

「まあ、こちらの夜会は女性どうはんと伺っているのだけれど。ですからガウェイン様がわたくしを連れてきてくださったのでは? いつもは、わたくしがどれだけねだっても断られてしまうのだもの」

 せんおおった口元はうかがえなかったけれど、視線だけでガウェインをる仕草一つとっても優雅だ。少しねた口調に、ガウェインは苦笑してその手を取った。

貴女あなたの美しさでほかの男をとりこにされては困りますからね。貴女は俺の大切な方ですから。貴女の虜は俺一人でじゆうぶんでしょう?」

「まあ……ガウェイン様ったら」

 ずかしそうにうつむいてしまった様子は花さえ恥じらうおとそのものだ。トーマスは一つせきばらいして、呆然と立ちくすアルゴをうながした。

「お通し頂いても?」

「あ、ああ、そうです、な。こんな所ではご、ご婦人に、失礼、です、な」

 しどろもどろになったアルゴに、ミルレオは再び優雅なみを浮かべた。


 守護伯の城に比べてもおとりしない広さの屋敷は、まばゆい光とひとみで異様な熱気に包まれていた。色んな意味で目立つガウェインが会場に現れても気づく人間が少なかったのがしようだ。みな、特別ステージに用意された席で優雅に微笑む『ミルレオ王女』に夢中だ。銀青の髪にえる染めかれた青のドレスは、むなもとを大きく開いたしようだ。上半身がすっきりした意匠であることで少女のきやしやさが映え、下半身をいくにも重ねたレースとフリルがあでやかさを演出する。奇しくもミルレオと似通ったドレスだ。

 王女は一人一人にていねいに対応し、きんちようそうした女官をやさしくねぎらいさえした。人々は感動とあこがれの視線で王女に夢中になっている。

『ミルレオ王女』の評判がうなぎ登りしていく様を遠目に見ながら、ミルレオはエスコートしてくれているうでの先を見上げた。

「あの……あんな感じでよろしかったでしょうか?」

「上出来だ。所作に関しては練習の時間も取れないしであきらめていたが、出来るじゃないか。あれほどかんぺきな娘、そうはいないぞ」

「一応一通りの楽器とダンスも出来ます……事情はお聞きにならないでください……」

 細まっていく声を勘違いしたガウェインは、あわててどう修正を試みた。

「まあ、なんだ。あんまり落ち込むなよ? お前はまあ、その、なんだ。男らしいと思うぞ、うん」

 目をらして言っても説得力はない。喜ぶべきか悲しむべきか複雑な気分だったが、はげまそうとしてくれる心意気が嬉しかったのでなおに喜ぶことにした。

 ガウェインはたくさんの人間に囲まれてにこやかにしている『王女』をじっと見つめている。ややあって首を振った。

「……俺には判断できんな。何せ御会いしたのは十一年も前の話だ」

「え!? わた……うぅぅん! 王女に会ったことがあるんですか!?」

 あまりえんが無かった咳払いは、非常に下手な出来栄えとなった。今度練習しよう。背の高い顔を見上げると首が痛くなりそうだ。王宮ではみんなかがんでくれたものだ。ひざまずかれた方が多かった。見上げる経験はあまりないのでそのための筋肉が足りないのだろうか。今度たんれんしよう。

 どうようのあまり、思考は流れるように自らの不備へと移行した。慣れた方向へ流れるものなのだ。

「一応守護伯のあとりとして家入りしたからな。王に報告する義務があったんだ。そこで御会いした」

 いつもはするどい目が少し和んだ。そんな目も出来たんだとおどろいたと同時に、させているのが思い出の自分だと気づいて狼狽うろたえる。どうしたらいいのだろう。きっとどうも出来ないけれど。

「あ、あの、どう、でした?」

「何がだ?」

「その、わ……王女、様」

「大変お可愛かわいらしかった」

「ぶっ……!」

「おい! だいじようか!?」

 盛大にせこんだ。まさか果実酒で死にかけるとは。

 流石さすがに目立ったのでさり気なくカーテンの裏にゆうどうされた。

 落ち着くまで待ってくれている人を改めて見上げる。だまっていればしい若貴族なのに、口を開けばわりとこわい。けれど、評判はともかく実際の彼はひとがらもいい、と思う。優しいし、じんな事はさせないし、権力をかさにきて暴挙も行わない。不正はただし、悪をくじく。

 ただし、弱きも挫く時があったりするらしいけれど、しんのほどはさだかではない。

 ガウェインをよく思わない人から小耳に入れられる情報は、信じないようにしている。中には、会ったことも話したこともないけどと言い置いてから放たれるぼう中傷もあったからだ。

 ようさいじようおとずれた来客は、ガウェインやトーマス、または立場ある軍人がいる際は、たいていあいよくしているものだ。しかし、彼らの目がはなれれば、態度が様変わりする者もいた。そんな者はめずらしくもない。ミルレオ自身、母の目が外れたしゆんかん、あからさまに横暴になった人間を多く見てきた。そんな面々が連れた従者の態度も、予想がつくというものだ。まだおおやけの場で守護伯付きじよとして発表されていないミルレオを、ガウェイン付きの小間使いとでも思っているらしい。聞いてもいないことを、ぺらぺらと話してくるのだ。ミルという少年が、小さく、細く、弱そうなのも理由の一つだろう。隊服を着て、要塞城の兵士りように部屋を持つ相手がだれの下にいるか考えなくても分かるだろうに、ミルレオの上司をぺらぺらけなす。ガウェインに直接会う立場にない人間ほど、それがけんちよだ。

 会ったことも話したこともない人を、よくもまあそんなにしざまにののしれるものだとびっくりした。よくは知らないけど、は、何を言ってもいい正当でばんのうな言い訳ではないのに。その言葉を言っておけば、よく知らない相手に対してどんなひどおくそくを立てて罵っても構わないと思っている人間は、驚くほど多いのだ。

 だからミルレオは、自分で見たもので判断しようと決めている。奥に下がったまま出てこない、役立たずで、こんなことに名前を使われるような情けない自分だけれど、曲がりなりにも王女なのだ。王女が流言をみにして判断するのは、とても危険なことだ。流言を流される立場である身としては、なおのこと。

 そういったこともまえ、今までまじまじと見つめてきた上司のぶんせきと、おくの中をり出した結果、……どうしよう、全然覚えていないという結論に至った。

 十一年前といえばミルレオは五歳。期待されてはいたが、まだそんなに重圧のなかったころだ。お母様のような魔女になりたいと言っては周りを喜ばせていた。実際心からそう思っていた。いつかお母様のようになるのだと、なれるのだとじやに思っていた。現実は、お母様のようにならなければならないのになれなかった、役立たずが一人いただけだ。

 はっとなって息を吞む。だ。役に立たなければ。この緑が『あの色』に染まる前に。この優しい人に、役立たずのらくいんを押させてしまっては駄目だ。烙印は押された方も押す方も傷つく。その人が責任感ある心優しい人ならなおさらだ。

「隊長、いざしゆつじんです!」

「……お前は、本気でよく分からんな」

「す、すみません……バルコニーから消えます」

「よし、出陣だっ!」



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角川ビーンズ文庫

『西方守護伯付き魔女の初陣』

守野もりの伊音いおん イラスト/椎名しいな咲月さつき

2020年5月1日発売!


【あらすじ】

WEB掲載作品を大幅加筆修正! 落ちこぼれ魔女は恋を知って最強に!?


魔法がうまく使えず引きこもっていた王女ミルレオは、母に呪いをかけられ男の姿に! 

しかも西方守護軍で少年魔女(!?)として働け、自力で呪いが解けなきゃ即結婚って……お母様、いくらなんでもあんまりです!?


※くわしくはコチラから!

https://beans.kadokawa.co.jp/product/322003000265.html

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西方守護伯付き魔女の初陣 守野伊音/角川ビーンズ文庫 @beans

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