夢の札束

 夢の中でバスに乗っていた。

 バスと言ってもなんだか広くて、前の方には傘をかけて(さして?)おける場所がある。傘置き場には2~3本の傘があった。


 そしてその傘置き場の上に、封筒がある。知らない誰かが置き忘れていったものらしい。誰かが、他の誰かへ感謝を込めて送ろうとしたもののようだ。私はそれを手に取り、母と一緒にバスを降りた。


 私が封筒をパカッと開けて中身を取り出すと、中身はなんと札束だった。私は母に「ほら、すごい」とかなんとか言いながら札束を見せて厚みをアピールする。


 ……そこまではわりとよく覚えているんだけど、その後の記憶がちょっと曖昧だ。微睡んでいる時は覚えていたんだけどなぁ。


 私はその封筒と札束を郵便局に持って行こうとした……気がする。封筒を送ろうとした人の元へ、封筒とその中身を送り返すためだ。


 しかしそこで後悔し始める。封筒を開けなければ良かった。何も手紙の差出人に手紙を送り返さなくても、直接警察に届ければ良いじゃないか(ポストに投函じゃなくて?)。そうすればそのまま手紙が送り先へ届いたのに。


 そんなことを考えつつ目が覚めた。



 なんだかよく分からない夢だけれど一つ分かったのは、私は落とし物を勝手に開けるような人間だということだ。





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