いやぁ。現代ドラマで熱くなれるのって、良いですね!
とあるゲーム会社のプランナーである桝田大介は、会社倒産の危機と中、突如社長に「売れるゲームの企画書を三日で作り、半年でゲームを発売しろ」という難題を突きつけられる。
しかし中々そんなアイデアが出る訳もなく。
大介が足を運んだのは昔通ったゲームセンター。
そこにあった格闘ゲームで、大介は一人のゲーマー少女と出会う事になり。二人の。そして会社の仲間達の運命の歯車が、動き出す。
現代ドラマとして、こんな出だしから進んでいくお話なのですが。
無理難題を突破していくストーリーもさることながら。
本気で凄いと思ったのはやはり、人間ドラマ。
大介と少女の邂逅から、大介とその仲間がゲームを組みあげるまでには、様々な問題があります。
ですが、それは勿論ゲームだけの問題でなく。
大介にも。少女にも。会社の仲間にも。色々な過去。葛藤。挫折。苦しみがあるんです。
これをうまくパズルのピースのように組み上げ、ドラマとして魅せる技術の高さ。
そして何より、間延びする事もなくそれを見せつけてくる様は、本当に圧巻です。
間延びしないと書いたように、描写は濃すぎず、だけど登場人物達の心の動きなどはしっかり描き、しかもテンポよく読める。
本当に良い作品だと思います。
ある意味、今時のゲーム業界の闇も感じさせるドラマ性含め、現代ドラマで満足したいあなたに是非読んでいただきたい作品です!\\\\٩( 'ω' )و ////
倒産寸前の弱小ゲーム会社で働く主人公は半年以内に売れるゲームを一本作るように社長から言われてしまいます。
でも中々良いアイデア出ない。
そんな時、ゲームセンターでやたらと格闘ゲームが強い一人の少女に出会います。
そしてひょんなことから主人公はその少女を会社に引き入れ、一緒にゲーム開発をすることになるのですが……。
個性的な面々と主人公が繰り広げるゲーム開発の舞台裏がとっても興味深かったです。
みんなそれぞれ問題を抱えながら仕事をしていて、それぞれの問題解決をしつつゲーム開発を進めて行くストリー展開で最後まで飽きさせない構成になっていると思います。
なかなかシビアな開発環境なのに、最終的に皆が前向きにゲーム開発に取り組む姿勢を見せてくれるので、読後感がとても良いです。
ゲーム開発に興味がある人もない人も楽しめる物語だと思います☆
子供の頃に夢見た職業。
宇宙飛行士、大工さん、おもちゃ屋、プロ野球選手そして――。
ゲームを作る。
それはどんなことよりも素晴らしいことだと思った。
しかし多くの「夢」がそうであるように、好きだけではどうにもならないことがある。
金、納期、品質、人気。
クリアすべき課題は山ほどある。
本作の主人公もまた、RPGの王さまばりに無理難題を押し付けてくる社長によって「ヒット作を半年でリリースするための企画書を三日で作れ」と命令される。
ヒノキの棒と布の服で、ラスボスに挑むようなものだった。
だが勇者の旅には仲間がつきもの。
出会いはゲームと共にあった――。
詳細は本編をご覧あれ。
戦いはまだ始まったばかりである。