ゲーム開発の裏側を見せつつ、絡み合う皆の人間ドラマが素敵な作品

いやぁ。現代ドラマで熱くなれるのって、良いですね!

とあるゲーム会社のプランナーである桝田大介は、会社倒産の危機と中、突如社長に「売れるゲームの企画書を三日で作り、半年でゲームを発売しろ」という難題を突きつけられる。

しかし中々そんなアイデアが出る訳もなく。
大介が足を運んだのは昔通ったゲームセンター。
そこにあった格闘ゲームで、大介は一人のゲーマー少女と出会う事になり。二人の。そして会社の仲間達の運命の歯車が、動き出す。

現代ドラマとして、こんな出だしから進んでいくお話なのですが。
無理難題を突破していくストーリーもさることながら。
本気で凄いと思ったのはやはり、人間ドラマ。

大介と少女の邂逅から、大介とその仲間がゲームを組みあげるまでには、様々な問題があります。
ですが、それは勿論ゲームだけの問題でなく。
大介にも。少女にも。会社の仲間にも。色々な過去。葛藤。挫折。苦しみがあるんです。
これをうまくパズルのピースのように組み上げ、ドラマとして魅せる技術の高さ。
そして何より、間延びする事もなくそれを見せつけてくる様は、本当に圧巻です。

間延びしないと書いたように、描写は濃すぎず、だけど登場人物達の心の動きなどはしっかり描き、しかもテンポよく読める。
本当に良い作品だと思います。

ある意味、今時のゲーム業界の闇も感じさせるドラマ性含め、現代ドラマで満足したいあなたに是非読んでいただきたい作品です!\\\\٩( 'ω' )و ////

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