取り残された

バスケ部の高校生が最後の試合に行く話。
その中で綴られる、思い出。バスケ部に入った理由とか仲間のこととか、補欠だったこととか。
主人公はずっと取り残されていて、ずっと補欠だった。
そして高校生最後の試合。

皮肉のような、救いのような、どちらとも言い切れない感覚がありました。
私の胸に去来するこの感動に名前はありません。
読後感はとても良かった。確かに青春をしていました。

読後に物語を何度も反芻して、言葉を整理しました。
でも並べた言葉の限りを尽くしてもこの作品の良さを語り切れない。
それはつまり、言語化出来ないなにかを表現出来ていると言うことです。
ですからもう、読んでもらうしかない。それ以外に知らせるすべがないんです。名作とはそういうものだと、私は思います。

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