ホシノトイキ

作者 管野 月子

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★★★ Excellent!!!

 『人間の介在しない自然ほどバランスの取れたものはない』……『地球(テラ)へ…(竹宮惠子、小学館、敬称略)』にそんな台詞が出てくる。
 かくのごとく、ともすれば虚無主義になりかねない題材を、ヒューマニズムにのっとって優しく編み上げた本編はデマや事実に疲れた我々の精神を癒してくれる。
 必読本作。

★★★ Excellent!!!

二〇二〇年。
世界的な伝染病対策で、人々の動きは極端に小さくなった。
それによって、地球の鼓動がよく聞こえるようになったそうだ。
――この惑星の吐息。
本作は、それを感じる心の豊かさを教えてくれた。

「誰もでも感じることができるのに、忘れていたもの」
確かにそうなんじゃないかと思う。
人間がこの惑星で生きるために必要なもの。
自分もゆっくりと息継ぎしながら、窓から夜空を見上げてみたい。
そんなことを考えさせてくれる作品だった。