「0か100か」みたいな簡単な答えは教えてくれない。

「お前はブタか? 芸術家か?」
二元論的な問いから、無数の答えが見えてきます。

作家論、芸術論が深く関わる作品では暴走しがちな著者のエゴ(作品を作る上でエゴってすごく大事だと思う)が独善的ではなく、主人公や友人の睦美が違う答えを導き出したように、それぞれの読み手にそれぞれの答えを導き出すキッカケを与えてくれるかもしれません。
作者様の丁寧な作風、けれどもコメディ的な要素を忘れない遊び心の成せる業でしょうか。

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