まず今作に限らず、あかいかわさんの作品すべてに言える事ですが”圧倒的に文章が気持ち良い”です。
川のせせらぎ、とか、揺れる焚火、とか、そういった感じの情緒を”読む”事で感じる事が出来ます。
さて、今作。
昨日読んで、今日のお昼にもう一回読んで、今また読んでレビューを書き始めました(笑)
物語に出てくる語り手の<僕>、<体重のない少女>、舞台背景や設定など明確に説明する描写はないのですが、それらの背景を匂わせ、読み手に想起させる手法がずば抜けています。
読んでいるだけで、作品の世界がスッと読み手の中に染み込んで行きます。
このようなアプローチで描かれているため、ストーリーについて語るのは無粋に感じてしまうので控えておこうと思います。
何も考えないで、飛び込んでみて欲しい!
今作は三連作の一作目だそうで、今から関連作品の公開が楽しみで仕方ありません。